「(減量が)うまくいかない原因は、モチベーションに頼る方法を使っていること、そしてそれを試して失敗した過去の経験です。その経験が、目標達成なんて本当は不可能なのだと思わせるのです。
でも、目標達成は可能です。小さな習慣、賢いプラン、そして、ほんのわずかな意思の力。成功のためにあなたに必要なのはこの3つだけです」
( スティーヴン・ガイズ著 『小さなダイエットの習慣』54ページより引用)
ガイズ氏によると、脳を支配する潜在意識は変化を嫌うため、何度も繰り返さないとその行動を習慣化してくれません。そこで私たちは、モチベーションを奮い立たせて変わろうとするわけですが、多くの場合は挫折してしまいます。
誰かが失敗すると、人はその理由をモチベーション不足と捉えがちです。しかし、ほとんどの計画が失敗に終わるのは、その計画が脳の変化のプロセスに合っていなかったことが原因だと、著者はいいます。
現代人は「モチベーションを上げる方法」を過大評価しているけれど、モチベーションは感情に左右されやすく、不安定なもの。行動を変化させるための基礎としては信頼できないのです。
それよりも、わずかな意思の力で実行できる「小さな習慣」のほうがずっと簡単で、現実的。「毎日1回は腕立て伏せをする」といった「小さな習慣」なら、やる気なんて皆無の最悪の日でも目標を達成することができるからです。
『ダイエットの小さな習慣』(ダイヤモンド社刊)
10万部を突破したベストセラー『小さな習慣』の著者スティーヴン・ガイズによる、待望の第二弾。従来のダイエット本とは一線を画す、「太らないための思考を作り、太りにくいライフスタイルを習慣化」するための一冊です。ガイズ氏が実体験からつかんだ“小さすぎて失敗のしようがない”ダイエットの習慣を、1日ひとつお届けします。
スティーヴン・ガイズ/著者プロフィール
2004年より自己成長ストラテジーの調査と執筆を行っている。2011年にブログ「ディープ・イグジスタンス」を立ち上げ、ホワイト・ダウ・ブックスによって2012年の自己啓発ブログ第1位に選ばれた。「ライフハッカー」「マインド・ボディ・グリーン」「タイニー・ブッタ」「ビッグ・ザ・ブレイン」などの人気メディアに寄稿している。