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インフルエンザを予防するために、医師がやっている3つのこと

2019/01/28 20:00 投稿

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全国各地でインフルエンザが猛威をふるっています。毎日多くの患者を診察する医師が、どのようにインフルエンザから身を守っているのか気になったことはありませんか?

今回は、池袋大谷クリニック院長で呼吸器専門医の大谷義夫先生が、普段から実践している予防法を3つご紹介します。

インフルエンザウイルスに、水うがいは効く?

インフルエンザ対策として、この時期は積極的に「うがい」をしているという人も多いのではないでしょうか。しかし残念ながら、大きな効果は期待できないかもしれません。

「インフルエンザウイルスは気道に入ると、比較的短時間で感染します。一日数回、水うがいをしても予防できないので、インフルエンザに関して水うがいの有効性が疑問視されています」(大谷先生)

また、今年の冬は空気の乾燥が激しく、口の中も乾燥しやすくなっています。

乾燥した口の中では、気道に入る異物を排除する役割をもつ喉の『線毛』の働きが悪くなり、インフルエンザや風邪にかかりやすくなる

と大谷先生は指摘しています。

01.「緑茶」でこまめに水分補給

一日におよそ70人もの患者を診察するという大谷先生は、こまめな水分補給を欠かしません。診察のたびに「緑茶」を飲むようにしているそう。

「緑茶のカテキンによるウイルス感染予防に期待すること、また口の中の乾燥を予防するためです。7~10分おきにひと口飲んでいます。乾燥を防止することはとても重要です」(大谷先生)

02.一日5回の歯みがき

大谷先生は、水分補給のほかにこんな意外な予防法も教えてくれました。

「私は3回の食事のあとと、朝起きたあとと寝る前の一日5回歯みがきをしています。日本からの臨床データとして、口腔ケアがインフルエンザ予防に有効だったと報告されております」(大谷先生)

大谷先生によると、インフルエンザウイルスの気道への侵入と増殖を促すのが、口腔内の細菌から産生されるタンパク。つまり、口腔内の細菌数を減らせば、インフルエンザにかかりにくくなるのです。

03.ビタミンCとビタミンDの摂取

また、インフルエンザの予防には、バランスのよい食事も必要不可欠。大谷先生は、特に「ビタミンD」の摂取が効果的だと語っています。

きのこには、風邪やインフルエンザなどのリスクを軽減するビタミンDが豊富に含まれています。なかでもまいたけは、ビタミンDの含有量がトップクラスです」(大谷先生)

さらに、お疲れモードのときにあわせて摂りたいのが「ビタミンC」。大谷先生によると、重労働下の厳しい環境では、ビタミンCは風邪予防に有効であるという研究結果(※1)がでているのだとか。

「睡眠不足の日や疲れを感じるときは、意識的にビタミンCを多く含むレモンを取り入れることをおすすめします。カテキン入り緑茶だけでなく、レモンウォーターでの水分補給をとりいれてもよいですね」(大谷先生)

まだしばらく流行が続きそうなインフルエンザ。いつもの予防法にプラスして、冬を元気に乗り切りましょう。

※1 出典:2016年9月日本胸部臨床、上気道感染症を科学する「ビタミンCと風邪との関連」

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大谷義夫(おおたに・よしお)先生

池袋大谷クリニック院長。1963年生まれ。群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、アメリカ・ミシガン大学留学などを経て、2009年より現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医・脂肪医。日本アレルギー学会専門医・指導医。著書に『長引くセキはカゼではない』(KADOKAWA)など。

文/池田麻友菜、構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、image via shutterstock

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