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よく転ぶ人は気に留めるべき、転倒の怖いリスクとチェックの仕方

2019/01/28 07:30 投稿

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何かにぶつかったり、よろけて転んだりするのは、誰にだってあるはず。

転倒すると、誰かに笑われないか恥ずかしかったりするけれど、歳をとってくると、バランスをくずすことが笑い事では済まないこともあります。「転倒」は、高齢者にとって重大な医療問題のひとつだからです。

30歳を過ぎると安定感が失われていく

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バランス感覚は生きるための重要な能力ですが、衰えてゆくのも事実。しっかり立つために使う筋肉は、30歳を過ぎると次第に弱くなるばかり。歩幅は狭く、歩く速度は遅くなり、バランスの調整に重要な視力も低下して、視界がぼやけてきます。老化による骨密度の低下は、足取りが少し不安定になる原因になることも。

「でも、安定感が失われる原因は、歳をとることだけではありません。バランス感覚は本当に“使わないとダメになる”もの。活動的でいれば、維持できます」と、ウィンストン・セーラム州立大学の理学療法教授で博士のリン・ミラーさんが説明します。

転倒は命に関わることも

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毎年65歳以上の3人に1人が転倒を経験しており、中年期にバランス感覚をどれくらい保っていられるかで、その先の危険度も決まってきます

また、転ばないようにすることは、寿命にも影響します。大腿骨頸部骨折を経験した女性のおよそ20%がその後も障害が治らず、さらに20%は1年以内に亡くなっているというのです。実際に毎年、大腿骨頸部骨折に関連した健康障害のせいで命を落とす女性の数は、乳がんで亡くなる女性より多いのです。

「身体の安定性が高まると、将来の転倒を防げるばかりではありません。身体の各部がよく動く、ケガが減る、ワークアウトでもっと頑張れるようになるなど、健康全般の改善にも直結しています」と話すのは、全米スポーツ医学協会(NASM)のインストラクター、ファビオ・コマナさん。

もともとバランス感覚がよい人も、鍛えるべき

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問題は、バランス感覚が衰えていると気づかない場合が多いことです。字が下手になったとか、スネや膝をしょっちゅうぶつけているなど、動作がぎこちなくなった明らかなサインがあればわかりやすいもの。しかし、もともとバランス感覚のいい人でも、年齢とともにバランス感覚を鍛える必要があるのです。

筋力の強さや柔軟性と同じように、バランス感覚も別個に大切な要素なのです。鍛え続ければ、改善できます」と、ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨー・クリニック・スポーツ医学センターの共同ディレクターで博士のエドワード・ラスコウスキーさんは指摘します。

あなたのバランス感覚を今すぐチェック!

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次の動きを試して、自分のバランス感覚がどれくらいか見てみましょう。

1.両足で

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内側のくるぶし(足首の骨)が触れるように足をそろえて立ち、腕は交差させて胸の上に置いて、目を閉じます。通常、身体が少し揺れるのですが、少なくとも60秒間は足を動かさずに立っています(誰かに時間を測ってもらいます)。

次に、片足をもう一方の足のすぐ前に置いて、目を閉じます。少なくとも38秒間は立っていられるようにします(足を替えて両側とも)。

2.片足で

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片足で立ち、もう一方の足は膝を曲げて床から浮かせ、身体を支えている方の足にふれないようにします(ドア口や柱の横など、倒れそうになったらつかまるところがある場所でやりましょう)。その後、目を閉じて同じ動作を。

通常60歳以下の人は、目を開いて29秒、目を閉じて21秒、このポーズを保つことができます。61歳以上の人は、目を開いて22秒、目を閉じて10秒保ちましょう。

3. 母指球(足の裏の親指の付け根部分)で

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両手を腰にあてて片足で立ち、その膝の内側にもう一方の足を置きます。かかとを床から上げて母指球で立ち、25秒間ポーズを保ちます。   

バランス感覚、鍛えよう

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Sarah Mahoney/Simple Ways to Improve Your Balance
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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