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普通の風邪やインフルエンザ、食あたりに至るまで、冬にありがちな病気は結構多いもの。身体にそんな問題を引き起こす原因はさまざまです。

吐いたりトイレに駆け込んだりしたら、何が原因なのかと思うかもしれませんね。食中毒とおなかの風邪(胃腸風邪、ウイルス性胃腸炎、感染性胃腸炎ともいう)は、どちらもそうした症状の原因になります。

ちなみに、アメリカでは毎年4,800万人が食べ物を媒介とする病気にかかっており、ノロウイルスによる胃腸炎は最大で2,100万件にも上るのです。

食中毒とおなかの風邪(ウイルス性胃腸炎)がどのように違うのか、症状を見分けるにはどうすればよいか、医師に説明してもらいます

食中毒とは?

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簡単にいえば、「食中毒は腐敗した食べ物、または毒素で汚染された食べ物を口にしたことが原因となる病気です」と、アメリカの有名な非営利医療機関、クリーブランド・クリニックの胃腸病専門医、クリスティン・リーさん。

食中毒を引き起こす細菌やウイルスは実にたくさん存在しており(大腸菌、リステリア菌、サルモネラ菌、ノロウイルスなど)、汚染源を特定するのはなかなか大変です。

「食べ物は処理中(不適切な洗い方や保存方法)、調理中(間違った取り扱いや調理不足)、またはテーブルに出されている間(温度や出し方)のどの時点でも、汚染される可能性があります」と、リーさん。

アメリカ衛生研究所(NIH)によると、学校のカフェテリア、社交の集まり、レストランなど、大勢に食事が出される場で食べた後に、食中毒になるケースが多いそう。

おなかの風邪とは?

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ウイルス性胃腸炎とも呼ばれるおなかの風邪は、リーさんによると「ウイルス感染が原因の一時的な胃腸障害。ノロウイルスとロタウイルスがもっとも多く見られます

アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、ロタウイルスに感染するのは大部分が子どもです。成人では、ウイルス性胃腸炎も、食品を介して起こる病気のいずれについても、最も多い原因はノロウイルスです。

ノロウイルスは伝染性がとても強く、家庭や生活共同体、クルーズ船などの狭い空間で拡散するケースが一般的。感染した人が十分に手を洗わない、誰かがさわったところに触れる、人のために食事を作る、握手するといった行為を通じて広がります。

「インフルエンザのような症状もあるのですが、 おなかの風邪はインフルエンザと同じではありません」とノースウェスタン・メモリアル病院(イリノイ州シカゴ)の消化器センター医長、スティーブン・ハナウアーさん。

インフルエンザは呼吸器系を攻撃するウイルスですから、ワクチン接種を受けてもおなかの風邪の予防にはならないのです。

また、おなかの風邪は、英語で「stomach flu(胃のインフルエンザ)」と呼ばれますが、ウイルスが実際に付着して攻撃するのは、胃ではなく腸です。

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Emily Shiffer/Do You Have Food Poisoning or the Stomach Flu? Here’s How to Tell
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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