前編に引き続き、専門家が教える作り置きを継続するコツと、ブロガーや『Prevention』おすすめの作り置きアイデアをご紹介していきます。
マルチタスクを身につける
クリーンイーティング(加工品や体に害のある食材を避け、できるだけ自然に近い食材を取り入れる食べ方)の作り置きに慣れていない方は、ベイクドポテトができてからキヌア、その後にサーモン、最後におやつと、レシピを順番にひとつずつ作ってしまう傾向があります。これは、とても論理的で整理されたやり方ですが、非常に時間がかかります。
キッチンをうまく使って、いろいろな作業を同時に行いましょう。「オーブン、コンロ、スロークッカーを同時に使って調理していることがほとんどです。その間、自分はキッチンカウンターで別の作業をしています」とブログ「The Lean Green Bean」を執筆する管理栄養士のリンジー・リビングストンさんは言います。「作業を同時並行すれば、短い時間でたくさんのことができるんです」
こんなレシピはいかが(英語):『Prevention』のサーモンとキヌアのはちみつ和え
モチベーションを維持し続ける
ヘルシーな作り置きの一番の難点は、同じような食事を何日も続けなければいけないこと。でも、ピータースさんによれば、退屈な食事に飽きないための方法があるそうです。
おすすめは、週の真ん中で、作り置きした食事とは違うものを作って食べる、もしくは週に1日外食する日を作ること(行ったことのないレストランにトライしてみるのもいいかもしれません)。
また、作り置きをする際に、5種類の野菜を切ってローストしておけば、毎日違うものを食べることができます。
こんなレシピはいかが(英語):レシピサイト「Gimme Some Oven」のハニーレモンチキンボウル
容器の底にペーパータオルを敷く
冷蔵庫に数日間食べ物を保存する場合、新鮮に保つのが難しいことも。
「保存容器の底にペーパータオルを敷くと、水分を吸収してくれるので食べ物をより長く新鮮に保ってくれます」と話すのは、ヘルスセンター「Pritikin Longevity Center + Spa」の栄養ディレクターで、管理栄養士のキンバリー・ゴーマーさん。
「せっかくフルーツや野菜の下ごしらえをしても、すぐにダメになってしまったら最悪です」。
こんなレシピはいかが(英語):『Prevention』のオレンジ風味のチキンとブロッコリー炒め
保存食を十分にストックしておく
作り置きの負担を軽くするためにできることは、定番の食材を常に手元に置いておくことです、と言うのは健康的な生活についてのブログを執筆する、料理と栄養の専門家のジェシカ・フィッシュマン・レヴィンソンさん(管理栄養士)。
「新鮮な食材やタンパク質は大事ですが、保存食も平日の食事に活用すれば、大幅な時間節約につながります」。
大袋の米、豆缶、パスタ、スープ、野菜の缶詰などをストックしておけば、作り置きがなくなってもなんとか乗り切ることができます。平日の食事を簡単に済ませたいときにも便利です。
こんなレシピはいかが(英語):『Prevention』の魅惑の野菜ライスボウル
お気に入りを見つける
クリーンイーティングの作り置きを数週間試した後は、定番になりそうなものをいくつかピックアップしましょう、とリビングストンさん。
ちなみに、彼女のお気に入りは、朝食キヌアバー、一口サイズのさつまいもバイツ、ゆで卵、人参スティックだそう。
「100回は作ったことのある定番料理を作ることは、キッチンでのストレスを軽減します」。さらに、得意料理があれば、新しいレシピにも挑戦して一手間工夫する余裕も出てきます。
こんなレシピはいかが(英語):『Prevention』のチェリーチョコレートのグラノーラバー
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