ストイックなだけじゃつまらない! スポーツジムは社交の場を備えてこそ
画像提供/LaMontgolfiereその場所は、18mもの吹き抜け天井が印象的なスポーツ・ジム。パリジャンで賑わうパリ10区界隈に、2018年10月にオープンしたばかりです。
ただここは、体を鍛えて帰宅するだけの従来のスポーツ・ジムとは違い、バーやレストラン、図書室や会議用テーブルなどが備わった、ソーシャル・クラブをコンセプトに作られた場所なのです。
「La Montgolfière(ラ・モンゴルフィエール)」は、スポーツで汗を流すだけでなく、アートや文学、美味しいワインを味わいながら人との交流を図り、多様なニーズを満たすためにつくられました。
オーナーは、「使う人たちの第2の家となるように、その時々によって必要なことを各スペースで行なえるようにしたかった」と語っています。
「熱気球」のアトリエだった建物が人々の集う場に変身
画像提供/LaMontgolfiereこのソーシャル・クラブの名前でもある「Montgolfière」は、フランス語で「熱気球」という意味です。
もともとこの場所は、1850年に気球の生地をつくって飛ばすための場所でした。そのため、3階建ての建物は18mもの高さを誇る吹き抜け天井になっており、総面積は2,000㎡と広大です。
350㎡もの床面積がある1階では、本棚や座り心地のよいソファ、会議用テーブルなどが備わり、「スロー・モーニング」にふさわしいコワーキング&読書スペースとなっています。会員であれば誰でも、仕事上のアポや友人との飲み会に使用することができます。
さらに、一年を通して展示会を行い、文化的&芸術的イベントに力を入れています。最近では、ボタニストの話を聞き、環境について考える会が開かれ盛り上がりを見せました。
画像提供/LaMontgolfiereフリーランスで仕事をする人たちが集うための会を開いてお互いの交流を深め、職業上ありがちな孤立を防ぐ役割をも果たしています。
18時以降、1階スペースはその顔を変え、バーテンダーがその場でカクテルを作るバーがオープンします。
画像提供/LaMontgolfiereまた、おしゃれ志向のパリジャンが集まるマレ地区にあり、フリー・グルテンメニューで知られるレストラン「SEASON」も好評です。
季節の新鮮素材を使用するため、3か月に1回メニューが一新され、スポーツ向きのベジタリアン・メニュー、スムージー、アサイ・ボウルなどが提供されます。
画像提供/LaMontgolfiereトレーニングだけではない、未知のスポーツ体験を提案
2、3階はスポーツクラブになっており、最新のトレーニング・ジムが広大なスペースにずらりと並んでいます。前面ガラス張りのため、光を浴びながらスポーツができます。
画像提供/LaMontgolfiereほか、100㎡のボクシング・トレーニングルームや、150㎡のスペースにピラティス、ヨガ、メディテーション、ダンスルームも備わっています。
View this post on InstagramLa Montgolfièreさん(@lamontgolfiereclub)がシェアした投稿 - 2018年11月月10日午前7時09分PST
こちらの会費は、年会費が1,800ユーロ(1ユーロ=130円換算で約23万円)とかなり高めですが、会員になれば毎回のジムのみならず、新しいタイプのスポーツを体験することができます。
例えばこのポール・スポーツ。1本のバーにつかまってクルクルと体をしなやかに動かすのですが、アクロバット的な要素も持ち合わせています。
スポーツ後は、更衣室から直接アクセスできるマッサージルームや計4つのハマムやサウナで疲れを癒すことができます。落ち着いた木造りのリラクゼーションスペースで、パリの空を眺めながらひと息。贅沢な時間が過ごせます。
La Montgolfière
25 rue Yves Toudic 75010 Paris
営業時間:7:00〜23:00(月〜金)、9:00-0:00(土)、9:00-20:00(日)