人類はかつて食料を探し、狩りをし、物を運ぶため、あらゆる方法で腕や背骨を動かしてきました。
でも現代ではどうでしょう? 運転するとき、キーボードを打つとき、料理をするとき、腕はほとんど身体の前側でちょっと動かしているくらいなもの。
生涯にわたって上半身をあまり使わないでいると、腕や肩、背中の上部の可動性が制限されて……あっというまに、上半身の強さなんて消えてしまうかも。その結果、背中の上部が痛むことになるのです。
生体力学の研究者で運動教師のケイティ・ボウマンさんにとって、失われた動きと力を修復することは、ひとつのシンプルなストレッチからスタートします。椅子の背を使った胸郭(腕をとりまく骨格)のストレッチです。
胸郭ストレッチのやりかた
この動きを行うときは、太ももの前面の筋肉をできるだけリラックスさせた状態をキープしましょう。
両手を机かカウンターの上、あるいは安定した椅子の背に置きます。後ろに数歩下がり、胸を床の方に向けるようにします。 お尻は足首の後ろのあたりの位置に、両足はまっすぐ伸ばします。太もも正面の筋肉をゆるめ、ゆっくりと尾骨を持ちあげます。両腕の場所はそのままで、両方の脇の下を床の方に向かって押すようにします。主に両肩の中で、この動きが感じられるはずです。背中の下部に動きを感じるようなら、両肩を落として胸郭の下を持ちあげてください。 両方の掌をひっくり返し、親指が外側を向くようにします。その状態のまま両腕を引き寄せるようにします。この動作は肩の筋肉に作用します。 そのままの姿勢で5〜10回呼吸をしましょう。 少し休んでから、以上の動きを2、3回繰り返しましょう。もっと、ストレッチしたい!
毎日ストレッチをすると、こんなすばらしいことが身体に起きます
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