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ひどすぎる二日酔いの頭痛は脳腫瘍のおそれも。疑うべき6つのサイン

2018/12/12 22:00 投稿

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頭痛が消えないまま就寝し、目覚めたら病院にいたというクリスティーナさんの例をご紹介します。

お酒を飲んだ翌朝、なんともひどい頭痛に見舞われることは誰にでもあります。23歳の看護学生、クリスティーナ・スミスさんもそのひとり。姪の誕生パーティから一晩明けて、目覚めたときの頭痛は「二日酔いだろう」と思いました。

実は「進行の速い脳腫瘍」だった!

しかし頭痛は一日中消えず、その夜の睡眠中に、けいれん発作におそわれました。夫と子供とヒューストンに住むクリスティーナさんは、急送先の病院で、その“頭痛”が実は、進行性の脳腫瘍と判明

腫瘍は脳内の大きな血管に巻きついていて、手術には危険が伴うとても治療が難しいケースでした。(地元TV局『Fox 26』の報道より)

病院(ベイショア医療センター)の医長、ジョン・タインズさんがFox 26のニュースで語ったところでは、「腫瘍を取り除くには、どうしても血管の一部を一緒に取り除くしかありませんでした。

しかしおわかりでしょうが、脳内の血管を取れば、脳卒中やマヒ、脳の損傷などにつながる危険があります。ですから手術に進むのは、とても難しい、とても勇気のいる決定でした」

手術後に右半身がマヒ

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クリスティーナさんが手術から目覚めると、脳腫瘍はなくなっていましたが、右半身がマヒしていたのです。それでも、身体はマヒしていたものの、脳のダメージから来ているものではなかったのは幸いでした。理学療法の後、完全に回復して、今では看護学校に復学しています。

「病院で少しリハビリを行った後、通院で続ける予定でした。でも通常より回復が速く、たいしてリハビリをしなくて済みました」(クリスティーナさん)

ひどい頭痛が脳腫瘍のせいというのは、どれくらいよくあることなのでしょう? そして、気をつける方がよいほかのサインは? 次に、脳腫瘍のリスク要素と見分け方をご紹介します。

そもそも「脳腫瘍」とは?

脳腫瘍は、脳の中で異常な細胞が増殖したもの(あるいはその塊)。多くのタイプがあり、がん(悪性)とがんではないもの(良性)に分けられます

ありがたいことに、脳や脊髄に悪性の腫瘍ができるのはとてもまれで、アメリカがん協会(ACS)の推定によると、人口の1%未満。男性は143人に1人、女性は185人に1人と、男性の方がわずかに高リスクですが、女性の方が多いタイプのがんもあるそうです。

腫瘍のタイプによって、また腫瘍の大きさ、位置、増殖の速さなどの要素によって、生存率はさまざまです。

ワイル・コーネル脳せき髄センター(ニューヨーク)の神経外科医、シオドア・シュワルツさんの説明によると、「遺伝性の病気から脳腫瘍になる場合もありますが、ほとんどは脳腫瘍のリスクが高くなる要素を持っていない人で発生しています」

それから、携帯電話はリスク要素ではありません。「よくある思い違いです。携帯電話と脳腫瘍に関連性があると思えるような確かな証拠は出ていません」(シュワルツさん)

脳腫瘍を疑うべきサイン

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シュワルツさんの説明によると、脳腫瘍が脳のどこにあるかによって症状が違います。頭痛も、クリスティーナさんのケースのようにとても大きくて進行の速い腫瘍でない限り、よくある初期症状ではありません。

次の症状があったら(2つ以上当てはまる場合はとくに)、医師に相談します。

1. けいれん発作

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クリスティーナさんのように、けいれん発作を起こすのは、脳腫瘍の最初のサインのひとつ。「腫瘍からの刺激で(脳の)神経が制御できないレベルの興奮状態になり、異常な動きが起こります」と、シュワルツさん。

全身のけいれんから、1本の腕や脚、顔の一部がねじれたり曲がったりする症状まで、いろいろなパターンがあります。

2. 動作がぎこちない

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理由もなく動作がぎこちなくなったら、脳腫瘍のサインかもしれません。

失語症やろれつが回らないなどの言語障害、ものが飲み込みにくい、身体のバランスを保てない(ふらつく)、表情がコントロールしにくいといった症状が出たら赤信号。

03. しびれ(無感覚)

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身体の一部や顔の感覚がなくなるのも、脳腫瘍のサイン。

04. 記憶力や思考の変化

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行動や性格の大きな変化に加えて、もの覚えが悪くなる、混乱するといった小さな記憶障害も、脳腫瘍のサインの場合があります。

05. 吐き気

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気持ちが悪いとか、むかつくのは、突発的な場合はとくに、脳腫瘍のサインかもしれません。でも、ほかの病気でも多く見られる症状ですから、もっとよくある原因をまず考えた方がよさそう。

06. 視覚の変化

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ものがぼやけたり、二重に見えたりするのも、完全な失明と同じく脳腫瘍に関連しています。

脳腫瘍の治療は?

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大きな腫瘍や悪性の腫瘍は手術、投薬、放射線療法、化学療法で治療しますが、重大ではないものは全く治療しません。

シュワルツさんによると、「多くの腫瘍は小さく、良性で、治療の必要はありません。そのような場合は、増殖や変化がないか経過を見守るだけです」

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