「ストレスは美容の敵」とはよく聞く言葉ではないでしょうか。
そんなとき「ストレスがたまると、ぶすっとした表情になるからそういわれるのでは?」程度にしか聞いていなかった私ですが、オーソモレキュラー栄養医学の学びのなかに、あるヒントを見つけました。
それは、「ストレスが増えると女性ホルモンが減りやすい傾向にある」ということ。
コレステロールは悪だけではない!?
image via Shutterstock女性のカラダのなかで重要な役割を担っている女性ホルモン。この主な材料がコレステロールだということは、意外に知られていません。
コレステロールというと、身体によくないというイメージが根強くありますが、じつは大切なはたらきもしているのです。細胞ひとつひとつを包みこむ膜や、食べた油分の消化にかかわる胆汁酸をつくったり、ビタミンDの材料となるビタミンの吸収を手助けをしています。
このほかにも細胞ひとつひとつを包みこむ膜や、食べた油分の消化にかかわる胆汁酸、ビタミンDの材料となる、ビタミンの吸収を手助けするなど、大切なはたらきをしています。
食べ物からの供給に頼るのではなく、ほとんどが肝臓で作られています。その量、なんと8割というから驚きです。しかも食事中のコレステロールの量を減らした場合、肝臓は作る量を増やし、つねに一定の総量になるよう調整しているほど。身体にとっては、それだけ大事な物質だともいえます。
ストレスが多いとき、コレステロールが作りだすのは?
image via Shutterstockそんなコレステロールが大量に消費されるのが、ストレスが降りかかってきたとき。抗ストレスホルモンを出して身を守ろうとします。そもそも、ストレスから身体を守ることは、人間が生きていくうえでまず優先されるべきこと。そのため、ストレスが多いと、ホルモン作りが後回しにされてしまうことに……。
心で感じるストレスが身体にも大きな影響を及ぼしている、ということがよくわかります。
がんばりすぎず、ほどほどに
image via Shutterstock実は、ストレスケアについては軽く見ていた私。でも勉強で心と身体のつながりを改めて知ったり、ストレスで消耗する栄養の多さに気づいたことをきっかけに、ストレスフリーに生きることの大切さを再認識しています。
これまではおざなりにしていた睡眠時間を絶対削らないよう死守する、カフェインの取りすぎをやめて眠りにつきやすい状態をつくる、仕事を入れすぎて消耗しすぎないようにする、1日のうち数十分でもぼーっとする時間をつくる、アロマで自律神経のスイッチを強制終了するようにする、などなど……。
仕事も家事もついあれこれとやってしまいがちですが、ほどほどに、と言い聞かせながら取り組んでいるところです。このほかコレステロール不足にならないよう、肉や魚、卵など食事をしっかりとるのは言うまでもありません。
そういえば私の周りの知的でキレイな女性たちは、休むときはきちんと休み、ストレスマネジメントを意識していたなぁ、と改めて思い返しているところです。忘年会やクリスマスなど、みんなが集まる華やかなシーズン。忙しい時期こそストレスと上手につきあって、女らしさも気分も上々でいきましょう!