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美のカリスマ直伝。老け顔にならない「ツヤ肌メイク」5つのポイント

2018/11/26 05:30 投稿

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シミや小ジワ、肌のくすみなどエイジングによる肌悩みは、メイクで隠そうとする人も多いはず。

けれど、「大人の女性には、“隠したいオブセッション”から解放されて、“自然でありながらなぜか惹かれる”イメージをもってメイクしてほしい」とメイクアップアーティストの吉川康雄さんは話します。

大人の女性ならではの美しさを引き出すキーワードは「ツヤ肌」

その方法を教えてくれるのが、ベースメイクをはじめチークの入れ方や眉の描き方などNY発のビューティーメソッドが詰まった吉川さんの著書『いくつになってもキレイ!になれる』です。

生まれ持った素材を活かせば誰でも美人になれる

日本のファッション誌や広告業界などで活躍後、1995年に渡米した吉川康雄さん。

各国の「VOGUE」誌などのカバーをはじめ、ヒラリー・クリントンやビョークなどセレブのメイクを数多く手掛ける、世界的なメイクアップアーティストとして知られ、コスメブランド「CHICCA(キッカ)」のブランドクリエイターとしても活躍しています。

人種や肌色もさまざまなモデルたちをメイクしていく中で、吉川さんは「マットフィニッシュのパウダーは厚化粧になりがちで、いろいろな個性を塗りつぶしてしまう」とパウダー中心だったメイクの世界に疑問を持ったそう。

また、汗や皮脂でツヤめいた肌が作り出す表情や、活き活きとした生命感に満ちた肌が美しいということにも気づいたのだとか。

その経験から、その人自身に魅力が際立つ、“生きている感のある”「ツヤ肌」へと辿り着いたのです。

悩みを隠すのではなく、質感を活かすのがツヤ肌メイク

吉川さんが実践し、推奨する「ツヤ肌」とは、生まれつき持っている生命感あふれる肌感を活かすメイクのこと。

これは人形のような肌や陶器、マシュマロの質感のように、粉で作る化粧肌とは正反対のものです。

大人の女性はエイジングで隠したいものが増え、今までのトラブルを隠すことだけにフォーカスされた化粧品を足し算すると厚化粧になっていくのは避けられません。

その結果、どんよりと老けた印象が強調されてしまいがちに。悩みを消すのではなくある程度カバーするくらいに意識を切り替え、活き活きとした質感を大切にする方が大人の女性の魅力が引き出されるのだそう。

健康な人肌を真似たツヤ肌ベースメイクなら、気になるところを補正しつつも美しい素肌のように見えますし、日常のあらゆる光を反射するので、自然なハイライトを作り出し、あらゆるアングルの顔の立体をさりげなく美しく見せ、あなた自身が輝きのあるオーラを持っているように見えます。 

(『いくつになってもキレイ!になれる』42ページより引用)

そんなツヤ肌メイクの5つのポイントを、書籍『いくつになってもキレイ!になれる』から紹介します。

ポイント1.人肌そっくりの質感にこだわる

たいていの人が使っているのが使用感の見えるファンデーションです。人形や陶器のような質感をめざすファンデは、人の肌とまったく違う質感の白いペンキを塗るようなもので、自然な感じとはかけ離れてしまいます。

また、そのほとんどが水溶性のため、親油性である肌とは馴染まず乾燥やテカリの原因に。そこでおすすめなのがオイルベースのファンデーションを使うことなのだそう。

僕のベースメイクは、どんな肌質にもムラなくつく、肌に密着性の高いオイルベース処方で、ハイカバーのファンデーションを使います。

コンシーラーくらいカバー力があるので、薄く塗っても肌色をコントロールして、赤みや色ムラ、くすみを補正することができます。化粧膜は薄いほうがよれにくいし、素肌も透けるから、ファンデを塗っていない本物の素肌のように見えるのです。

(『いくつになってもキレイ!になれる』136ページより引用)

オイル成分の作りだすツヤは、皮脂やスキンケアクリームが作り出す肌ツヤそっくりに仕上がるよう作られており、素肌のような質感を再現できるのです。

ポイント2.デコルテに顔の色を合わせる

デコルテは、知らず知らずのうちに顔と見比べている重要な場所。ファンデを塗って、「顔は白い」「くすんで見える」などと感じるのは、すべてデコルテと見比べているからなのだとか。

要は顔と、そのとなりの肌色が同じ色でなければ、自然に見えないということ。

(『いくつになってもキレイ!になれる』129ページより引用)

「ファンデーションに色を決めるときに手の甲や腕で確かめる人がいますが、まったく意味がありませんからすぐにやめましょう」と吉川さん。

また、顔、首、デコルテは同じ色であることが基本であり、目標だと言います。

ポイント3.昼間も夜の状態をキープする

美意識の高い人ほど、昼間はちゃんとお化粧をして夜はお手入れをするもの。

そこで忘れてはいけないのが、昼も夜のスキンケアタイムと同じでできるだけ肌を乾かさず、夜と同じ状態をキープするということ。

昼にメイクをしている時間は8時間と長く、夜のスキンケアが充実していればいるほど、昼夜の肌状態の違いは大きくなります。

昼のお粉にまみれてカサカサの肌は一生懸命皮脂を作り出して、スキンケアの油分で十分に満たされた夜の肌に戻ろうとします。

(『いくつになってもキレイ!になれる』131ページより引用)

皮脂が出るとメイクが崩れ、粉をつける。さらに皮脂が出て毛穴が開く……といったマイナスのスパイラルに入ってしまうことも。

吉川さんのメイクは、クリームを塗ってからファンデーションを塗るという順番で進み、保湿効果とバリア効果が考えられています。

含まれるオイルが揮発せず肌に残るタイプのクリームやファンデーションを使えば、相乗効果も期待できるのでおすすめです。

ポイント4.肌が乾くまでパウダーをつけない

人によってはオイルファンデを使うと少しテカリすぎと感じる場合もあるかもしれません。

少しツヤを抑えたいときはパウダーが効果的ですが、粉っぽくするのは絶対にNG。肌が乾くまでパウダーをつけないという加減が大切です。

思いっきり粉をつけるのではなく、つける量を減らします。肌が濡れた状態を維持しつつ、テカリすぎる油を粉で少し吸着する。

(『いくつになってもキレイ!になれる』140ページより引用)

また、上質な粉として人気のある細かい粒子やしっとり湿った感触のパウダーは、肌につきすぎて厚化粧に見えてしまうため、自然なツヤ肌には向かないそう。

ポイント5.ツヤ肌にすると光を味方にできる

ツヤ肌メイクの効果のひとつとして、自然な立体感を出せることがあります。ツヤがあると光を受ける場所はどの部分でも反射してハイライトに。

ハイライトとシャドーというのは、本来、光が作る顔のメリハリのことですから、光を反射するツヤ肌ならいちばんきれいに陰影を作れるのです。

(『いくつになってもキレイ!になれる』135ページより引用)

ツヤ肌はさまざまな光が作り出す効果を利用するメイクなので、いつでもどこでも自然できれいでいられるのだそう。

隠すことに必死にならずに自分の素材を活かすこと、今すぐ実践してみたいですね。ツヤ肌メイクで、活き活きとした質感を手に入れたいと思います。

吉川康雄(よしかわ・やすお)さん
NY在住のメイクアップアーティスト。1983年に活動を開始し、ファッション誌や広告制作で活躍後、1995年に渡米。パウダー中心のメイクの世界にツヤ肌を持ち込み、革命を起こす。各国の「VOGUE」誌などのカバーをはじめ、ヒラリー・クリントンやビョークなどセレブのメイクを数多く手掛ける。2008年にプレステージブランド「CHICCA(キッカ)」のブランドクリエイターに就任。著書に『生まれつき美人に見せる』(ダイヤモンド社)、『褒められて嬉しくなる キレイの引き出し方』(宝島社)など。

[いくつになってもキレイ!になれる]

文/鈴木 希

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