今回は、忙しい相手と良好なコミュニケーションを築くための秘策です。皆さんもすぐにマネできますから、ぜひ、使ってみてださい。
タイムイズマネーを意識することから
タイムイズマネーと見出しをつけてしまいましたが、読んで字のごとく「時間はお金」=「時間は貴重」という視点を、仕事、プライベートの交渉に関して忘れちゃいけないということです。
皆さんもそうですが、ほとんどの人が慌ただしい毎日を送っています。そのことを無視していくら交渉しても、なかなか良い方向には転びません。
どうしても、自分の通したい交渉ごとへの想いが強すぎて、はじめからフルパワーで「今日、お話したいことがありまして……」とのっけからぶっこむ人がいますが、正直、聞くサイドはすぐにお腹一杯(苦笑)。
こんなタイプは、アポどりでも自分都合の日程だけ送って、この中で決めて欲しいというような内容のメールを、知らず知らずに送っていることでしょう。
僕の場合は、交渉に入る前に必ず「時間を気にしてあげる」ことを徹底しています。まずは、相手の警戒心を和らげて、心の準備をさせるんです。
応用編としては、前回お伝えした「ドア・インザ・フェイス」と組み合わせて使うことも可能なんです。このあとケーススタディを紹介しますね。
ケーススタディ
ビジネスの場合、既にアポをとってはいるものの交渉に入る前に
あなた:「○○さん、いつも忙しそうですよね。今日お時間大丈夫ですか?」
相手 :「いやいや、今日は意外と時間あるよ」
あなた:「じゃあ、1時間ほどお時間ください。提案書お持ちしたんで、私から説明させて頂きますんで、その後にご意見ください」
プライベートでは、誰か(友達、好意を寄せている人)を飲みに誘う時に、
あなた:「○○さん、この後、飲みに行こうよ!」
友達 :「え~今から」
あなた:「わかった!1時間1本勝負で!」
友達 :「1時間ね」
※「ドア・インザ・フェイス」も組み合わせたバージョンです
意外と知らないうちに使っている人も多いはず(笑)。でも、この時間を気にかけてあげるということは交渉術としてすごく大事。やはり先が見えない(どれくらい時間がかかる?)不安は誰にでもありますからね。
明日からまずは相手の時間を気にしてあげることから、はじめてみましょう。
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イラスト/古荘風穂