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美容だけじゃない! がんと闘う? ビタミンCの知られざる効果

2018/10/26 20:30 投稿

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ビタミンCは、美肌のためやアンチエイジングのためなど、“美意識が高い人のビタミン”というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

でも、ビタミンCの実力はそれだけではありません。免疫力を上げてくれるうえ、最近ではがんにダメージを与える力が知られるようになり、医療現場でも使われるようになってきています。

今回はそんなビタミンCのもうひとつの顔をご紹介しましょう。

攻撃力の高い免疫細胞、NK細胞をパワーアップ!

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人間の身体で作り出すことができないビタミンC。

いちばんの仕事としてあげられるのが、活性酸素を抑えることでしょう。活性酸素は肌細胞を傷つけ、シワやシミの原因をつくりますが、これは細胞にある遺伝子も同じ。ダメージを与え、ガンを促すのです。活性酸素から細胞を守ることは、実はガン予防にもおおいに関係しています。

また、免疫細胞のひとつであり、高い攻撃力で知られているNK(ナチュラルキラー)細胞をパワーアップさせてくれるのもポイント。全身のいたるところで待機し、ちょっとでも怪しいウイルスや細胞を見つけるやいなや、すかさずアタック。しかも彼らのもつ敵感知センサーはかなりの高感度なのです。頼もしい!

前回の記事で、「私たちの身体では毎日がん細胞が生まれている」とお伝えしましたが、これらを速やかに処理してくれているのがNK細胞。彼らをより元気にしてくれるのが、ビタミンCというわけです。

ガン細胞を“消毒”する力も

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ビタミンCは一定の濃度になるよう、体内で厳密に調整されていますが、点滴で高い濃度にすることで、がん細胞へアプローチすることがわかっています。

がん細胞は糖(ブドウ糖)が大好きであることも、前回の記事で紹介しましたね。実は、糖とビタミンCは形がとても似ており、ビタミンCが細胞の中へ入るときには、糖とほぼ同じルートを通っていきます。そのため、がん細胞は、糖と間違えてビタミンCを取り込もうとするのです。

がん細胞が、ビタミンCを取り込むとどうなるか。ビタミンCは、がん細胞のまわりで鉄などの金属と反応し、過酸化水素を作り出します。これは傷の消毒で用いられるオキシドールの成分でもあり、菌を殺し、水と酸素に変わって消えていきます。通常の細胞は過酸化水素を中和することができますが、がん細胞はそれができないため、弱ったり死滅したりしていく、というわけです。

ちなみに、普通の細胞は過酸化水素を中和する酵素を持っているため、悪影響を与えることはありません。がん細胞のみにアタックできるのも、ビタミンCの強みといえます。

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熱などで壊れやすく、食事で必要量をとるのは難しい栄養素でもあるので、私はサプリメントを活用しています。体内で使われなかった分は身体にストックされることなく捨てられてしまうので、毎日コツコツこまめにとっています。

美肌のためにはもちろん、がん予防のためにも、さらには風邪予防のためにも。しっかりたっぷりビタミンCをとっておくのは有効だなと感じているところです。

【出典元】

「ビタミンCがガン細胞を殺す」柳沢厚生著/角川SSC新書
「がんになったら肉を食べなさい」溝口徹著/PHPサイエンスワールド新書
「ケトン食ががんを消す」古川健司著/光文社新書

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