現代は不安感が蔓延している時代といえます。老後に不安を覚える人も多いでしょう。そんな中で、誰もが必死にお金を蓄えようとしています。

ではいったい、いくら蓄えれば安心なのでしょうか。そこに明確な答えはありません。目標に達すると、やっぱりそれでは足りないような気がして、再び貯めるばかりの生活になってしまいます。果たしてこれが豊かな生き方だといえるでしょうか。

大切なことは、自分の中で線引きをしておくこと。ここまでは貯めて、それ以上は誰かのためにお金を使おう、といった具合です。

自分のお金を自分のためだけに使うのではなく誰かのために使う。そんな心がけが、人と人とをつなぎ、お金が巡っていくのだと思います。

曹洞宗 徳雄山 建功寺の住職・枡野俊明さんによる著書「人生でいちばん大切なこと」。読むと心がすっと軽くなる、そして気持ちがきゅっと引き締まるこの本から、一日一言をお届けします。 【出典】
「人生でいちばん大切なこと 死ぬとき後悔しないために」
枡野俊明
(廣済堂出版)

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