人間は一人ひとり違うものです。他人は他人で、自分は自分。そんなことは頭ではわかっていても、つい私たちは誰かと比べようとしてしまいます。
自分の方が仕事ができるのに、あの人の方が評価が高い。自分の家は2DKなのに、隣のAさんの家は3LDKもある。そうやって自分と他人を比べるとき、そこには優劣が生まれます。
勝った負けたという思い、嫉妬心が芽生えてくる。もうそこには温かな人間関係など消えてなくなります。
他人を羨んだり妬んだりする人は、誰かの「大切なもの」をまねようとしているだけなのではないでしょうか。自分の心に「いちばん」がないから、他人の「いちばん」をまねしようとしているのではないでしょうか。
曹洞宗 徳雄山 建功寺の住職・枡野俊明さんによる著書「人生でいちばん大切なこと」。読むと心がすっと軽くなる、そして気持ちがきゅっと引き締まるこの本から、一日一言をお届けします。
【出典】
「人生でいちばん大切なこと 死ぬとき後悔しないために」
枡野俊明
(廣済堂出版)
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