プリンではなく、ただのカスタードクリームでもない。クレームブリュレにはそれにしかない食感があると思っています。 卵や生クリームでつくられるあの幸せなコクやくちどけこそ、クレームブリュレの要。 ということは、TOKYO VEGAN的にポジティブに解釈すると、コクや口どけで、それと対等な幸せをつくりだすことができれば、クレームブリュレと名付けてもよいのでは?
Veganでつくる、植物性素材のみのクレームブリュレ。試行錯誤して、やっと好きな味ができたのでレシピをご紹介します! ティータイムにはもちろん、赤ワインとあわせて夜のおともに、いかがでしょうか。
かぼちゃのVeganクレームブリュレ
秋になると食べたくなるかぼちゃは、カラダをあたため、免疫力をあげるチカラがあるそうです。気温が下がり風邪をひきやすくなる季節だから、自然と手が伸びるのかもしれません。
そういうわけで、今回のVeganクレームブリュレには、旬をむかえて甘さを増してきたかぼちゃをつかってみました。 日本の伝統食材、葛をつかったとろとろクリームを口に運ぶと、かぼちゃの香りがふわり。卵のカスタードにひけをとらないコクもお気に入りです。 トップのパリパリカラメルは、フランス産の茶色いお砂糖、カソナードを使うのがおすすめです。焦がしたときにバニラのような深い芳香があり、クリームの味を引き立ててくれます。
<材料> 1〜2人分
*無調整豆乳 250g *かぼちゃフレーク 12g (原材料はかぼちゃのみのドライフレーク。なければ蒸したかぼちゃの正味70gを使用) *本葛 8g てんさい糖 55g メープルシロップ 大さじ1 ダークラム 小さじ1 バニラエクストラクト 少量 カソナード(トップのカラメル用砂糖。なければブラウンシュガー) 適量<作り方>
*のついた材料をすべてフードプロセッサーに入れ、しっかりと攪拌する。 フードプロセッサーがなければミキサーで、葛粉の粒がなくなるまで完全に攪拌するのがコツ。 1を鍋へうつして弱火〜中火にかけ、鍋底が焦げないよう常にかき混ぜ続けながら、しっかりしたとろみがつくまで10〜12分加熱する。 ボウルにうつし、底を氷水につけて冷やす。 2のクリームを耐熱ココットに入れ、表面を覆うようにカソナードをまんべんなく乗せたら、バーナーで茶色くなるまで焦がす。一度冷まし、焦げの上にカソナードを重ね、もう一度バーナーで同じように焦がし、冷蔵庫で5分程度冷やし、表面がバリバリになったら完成。きっと、スイーツ好きの方に気に入ってもらえるコクと口どけです。知らずに食べたら、これで植物性素材のみ?と驚くかもしれません。 ぜひお試しください。
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大皿彩子 Saiko Ohsara
Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂代表、“おいしい企画”専門のフードプランナー。Veganカフェ「Alaska zwei」の運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp