長年ガンコな便秘に悩まされている、ガスがたまりやすい、ちょっとしか食べていないのにお腹が驚くほどパンパンに張ってしまう……。こうした腸のトラブルは、他人からはわかりにくいながらも、本人としてはつらいものです。
そんな腸について、近頃ではさまざまなことが解明されています。たとえば体型との関係。便秘タイプのSIBO(小腸細菌異常増殖)の場合、腸トラブルを解消することでダイエット成功に近づきやすくなることがわかってきました。
便秘タイプのSIBOには肥満体型が多い
image via Shutterstock本来なら大腸にいるべき細菌たちが、小腸で異常繁殖してしまうのが小腸内細菌増殖症(SIBO)。なんと5人にひとりはかかっているといわれます。
SIBOは大きく、下痢タイプの方と便秘タイプの方に分けられます。便秘タイプの場合、小腸のなかで古細菌がメタンガスをたくさん発生させてしまい、腸の動きをさまたげてしまうことに。その結果、便秘やおなかの張りとなってあらわれてきます。
さらに最近わかってきたのが、便秘タイプには肥満体型が多いこと。そしてある研究で、彼らに対し除菌をしたところ、総コレステロール、LDLコレステロール、インスリンレベルが改善したという報告があります。
さらにハツカネズミに古細菌を与えたところ、体脂肪が増えたという研究も。逆に考えると、SIBOを解消することでスリムなボディラインが近づく、といえます。
お腹トラブルを解消してボディラインもスッキリ
image via Shutterstock便秘対策といえば、よく知られるのがヨーグルトを毎日コツコツとることですよね。
でも逆に調子が悪くなってしまう人は、SIBOの可能性があります。ただでさえ小腸に細菌が増えすぎてしまっているにもかかわらず、さらに菌を増やすことで不調を招いてしまうことに……。
腸にトラブルがあるということは、何かしらの炎症があるということ。病気もエイジングも招きやすい状態ともいえます。さらに太りやすいとなると、女性としては気になりますよね。
最近では、低FODOMAP食など、食事で腸を整える方法もいろいろあります。気になる場合は、オーソモレキュラー栄養医学に精通したドクターの力を借りるのもいいかもしれません。
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