ほとんどのミントは、地表のすぐ下に分厚いマットのように根を広げ(地下茎を這わせる)、猛烈に繁殖します。したがって庭で育てる場合は、他の植物を駆逐しないためにも、必ず植木鉢に植えるようにしましょう。ミントは成長すると60cm〜90cmくらいの草丈になります。
アメリカ農水省の耐寒性マップによれば、3〜8の区域であればどこでもほとんどの種類がよく生育しますが(訳注:日本の場合、本州はほぼ該当しますが、真夏の暑さに注意)、特定の品種を購入する際には事前に確認しましょう。
【関連記事】
寒い時期でも、いまドイツコスメで「ミント」が大人気の理由
ミントの種類
ハッカ属には多くの品種があります。ミントを添えると風味が増す料理もたくさんあるので、いろいろな種類を育ててみると楽しめます。
ペパーミントとスペアミントがっとも一般的ですが、葉がもこもこしているアップルミント、オレンジミント、人気のチョコレートミントなどもおすすめ。コケのような匍匐性のコルシカミントも魅力があり、ロックガーデンや敷石の間に植えると映えます。
ミントを育てる
どの種類のミントも涼しくて湿気があり、半日陰になる場所を好みますが、日当たりのよい場所でも生育します。種から育てる場合も種類が非常に豊富、信頼できるところに苗を注文したり、ガーデニングショップで好みの香りやフレーバーの苗を探してもよいでしょう。
それぞれの品種から苗をひとつ選べば、自宅で使うには十分な量のミントがすぐに手に入れられます。
一番の課題は、そばに植えている他の植物をおびやかさないようにすること。それを避けるには、庭に直接ミントを植えるのではなく、少なくとも38cmくらいの深さのある底の抜けた植木鉢に植えてから、鉢ごと地面に埋めるようにします。この時、鉢の縁が地面から2.5cm〜5cmくらい出るようにしてください。あるいはコンテナや樽に植えて、地面に置くようにしましょう。
【関連記事】
すべての女性をサポートする若返りのハーブ「シャタバリ」
ミントを収穫する
必要なときに葉や茎を摘み取ります。たくさん収穫したいときは、地面の上から3cmくらいのところで茎を切ってください。季節にもよりますが、新しい葉が何度でもどんどん出てきます。
ミントの茎を束ねて干したり、トレイの上に葉をのせて食品乾燥機で乾燥させることもできます。あるいはフリーザーバッグに入れて冷凍保存しておくと便利です。
ミントを使うアイデア
ホットでもアイスでも、香りのよいミントティーを楽しんで。新鮮なライムジュースを絞ったミント・アイスティーもおすすめ。ペパーミントティーは、昔からお腹の調子が悪いときに飲まれています。
新鮮なミントの葉を刻んで、ラム肉やライス、サラダ、野菜料理に加えたり、ミントを使ったカクテルや、ペパーミントフレーバーのデザートなどにも利用してみてください。
The Editors/How to Grow Fresh Mint That Won't Overrun Your Garden
訳/Maya A. Kishida