みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。
今日は「春分の日」ですね。日々空を見上げ、星々の動きに意識を向けていると、春分の日がとても特別に感じられます。それは、まるで新しい年を迎えた時のような清々しさです。というのも、地球が太陽のまわりをぐるりと1周して起点にもどるから。春分の日は、いわば地球レベルの元日であり、ターニングポイントなのです!
イランでも星占いでも「春分の日=お正月」
事実、イランでは、春分から新年が始まります。それも秒単位まで正確に計算をして、天文学的に太陽が春分点を通過した瞬間に年が明けるのだそう。
西洋占星術においては、12星座の先頭を行く牡羊座(白羊宮)に太陽が入る日。星占いでも、春分の日がお正月というわけです。
また、お正月ではありませんが、色付け卵のイースターエッグで有名な、キリスト教の復活祭。この日も、春分を基準に決められています(春分後の満月直後の日曜日)。
ユカタン半島にあるマヤ文明の遺跡、チチェン・イッツァのピラミッドには、春分(秋分)の日の太陽が沈む時にだけ、太陽光に照らされた階段に"マヤの神"が降臨します。
こうして世界を見渡していけば、春分が重要な節目であることがわかります。日本では「一年の計は元旦にあり」といいますが、宇宙のリズムで考えるならば「一年の計は春分にあり」といえそう。
春分となる瞬間は3月20日20時2分
国立天文台発表の暦要項によれば、春分となる瞬間は3月20日20時2分。この時刻に、過去の自分に一区切りつけて、新しい自分をスタートさせる決意をする。そうすれば、新しいサイクルに突入する地球が後押ししてくれそうな気がします。
(景山えりか)