これから春が来れば、夏はすぐそこ。肌は紫外線に敏感に反応するので、紫外線対策はシーズンを通して怠らないようにしたいものです。いつもなら、日焼け止めクリームを肌に塗ったりビタミンCを多めにとったりするところですが、何と、食べるだけで紫外線や美白対策をしてくれる野菜があるというのです。
それは、ブロッコリースプラウトといって、ブロッコリーの種子を発芽させ、その芽と茎を食べる新芽作物の一種。一般的に、新芽に込められたパワーはすごいと言われているから、その栄養素は通常のブロッコリーよりも高いのだそう。
ブロッコリースプラウトには、「スルフォラファン」という成分が含まれており、紫外線による肌トラブルから守ってくれる2つの効果が期待されています。
スルフォラファンの2つの効果
1.抗酸化酵素がシワや肌の老化を防ぐ
紫外線によって肌内部で発生する活性酸素は、シワや肌の老化、皮膚がんの原因となるとされています。スルフォラファンは、体内の抗酸化酵素を生成し、この活性酸素を除去する役目があるのだとか。このことは、人の皮膚で検証されており、スルフォラファンを湿布しても、食べても同様の効果があるのだそう。
2.メラニン生成を抑えて美白効果アップ
紫外線によって肌内部に生成されたメラニンは、シミ、くすみの原因になります。この生成を、スルフォラファンが抑制してくれるため、美白効果が期待できるのだそう。これは、スルフォラファンがメラニン生成をする酵素チロシナーゼの働きを阻害するからといわれています。
ブロッコリースプラウトは、一見かいわれ大根に姿かたちが似ており、商品によってはがん予防の権威博士にも認定されているものがあるのだそう。スルフォラファンは、通常のブロッコリーに比べて約7倍も含まれているので、その養分の高さが想像できそうです。
ブロッコリースプラウトを使ったレシピサイトで見てみると、そのレシピ数や意外と多いことが判明。スムージーにして飲んだり、パンケーキに入れたり、パスタにあえたりといろいろな食べ方があるようです。時間がない時は、サラダにしてドレッシングと合えたり、ハムで巻いたりと、シャキシャキの食感を楽しみながら食べると美味しそうです。
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(下野真緒)