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脂肪を燃焼させる脂肪があった! 活性化させて太りにくい体質に

2018/08/06 22:00 投稿

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ダイエットで目の敵にされる「脂肪」。でも、なくなると肥満につながる脂肪があることをご存じですか? それは「褐色脂肪細胞」と呼ばれる脂肪で、加齢とともに“なくなって”いくことで、いわゆる中年太りの原因になるとされています。「太陽笑顔fufufu」より、褐色脂肪細胞の働きと活性化するための方法をご紹介します。 image via shutterstock

脂肪を燃やすと言われる脂肪

「皮下脂肪や内臓脂肪にあたるのが白色脂肪細胞。褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞は働きがまったく違います。白色脂肪細胞はエネルギーを蓄えるのが主な仕事。使い切れず余った糖質や脂質をとり込み、エネルギーとして蓄えます。その量が増えることで肥満になるのです。一方の褐色脂肪細胞は、熱を作り出すのが主な仕事。糖質や脂質をとり込んで熱を作ります」( 京都大学・後藤 剛先生 )

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

褐色脂肪細胞は加齢とともに減少し、逆にBMIは高くなっていきます。「脂肪を燃やす脂肪」とも言える褐色脂肪細胞が減っていくことで、太りやすくなってしまうのです。一方、年齢を重ねても褐色脂肪細胞の活性が高い人は、スリムな体型を維持しているという研究データ(※)もあります。

褐色脂肪細胞はどこにあるの?

褐色脂肪細胞は、肩甲骨や背骨の周り、首など背中に多く残っていることがわかっているそう。褐色脂肪細胞の有無を調べる一般の検査はまだありませんが、「食事をして、身体が温かくなるかどうか」が手がかりになるそうです。

「私たちが食事をすると、摂った栄養を消化・吸収するために必要な熱を生み出します。これを食事誘発性熱産生と言い、褐色脂肪細胞の働きが関係しているのではないか、と考えられています。身体が温かくなったり、汗をかいたりという体感があるのなら、もしかしたら褐色脂肪細胞が残っているのかもしれません」( 京都大学・後藤 剛先生 )

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

褐色脂肪細胞は体温低下を防ぐという生理的役割があるといいます。そのため、赤ちゃんは生命維持のため褐色脂肪細胞が多くありますが、その後必要がなくなり、次第に減っていくのです。

「褐色脂肪細胞」を活性化させて太りにくい体質に

気になる褐色脂肪細胞の活性化の方法ですが、ずばり「寒さによる刺激」が一番有効なのだそう。とはいえ、「寒さによる刺激」を日常的にとり入れることは難しいですよね。そこで、それに代わる方法として、「辛い食べものや運動」がおすすめされています。

「寒さの刺激が、脳に伝わるとアドレナリンやノルアドレナリンという交感神経系のホルモンが分泌されます。それが褐色脂肪細胞に働きかけて熱を生み出すという仕組みです(中略)。ですから、寒冷刺激と同じようにノルアドレナリンやアドレナリンを分泌できるものであれば、褐色脂肪細胞をパワーアップできると考えられます」( 京都大学・後藤 剛先生 )

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

さまざまな研究が続けられている中、ベージュ脂肪細胞という新たな脂肪の存在も判明しています。白色脂肪細胞がベージュ化したもので、褐色脂肪細胞に似た働きをしてくれるんだそう。

次回は、褐色脂肪細胞のパワーを上げる&白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変える方法をお伝えします!

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(※)斉藤昌之, 化学と生物 Vol.50, No.1, 2012

太陽笑顔fufufu

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