その一方で、災害レベルとも言われる酷暑が続く、今年の夏。食欲が落ちてしまい、タンパク質はおろか、食べることすらままならない、という人も多い様子です。
夏を乗り切るのにタンパク質はマスト
image via Shutterstock身体のなかでは、熱を身体の外に逃がすためにたくさんの汗をかいたり、屋外との激しい温度差に対応したりと、暑さに対応するためにたくさんの栄養を使っています。さらに毎日続く、生きていくための活動でも栄養はたくさん消耗されます。通勤で身体を動かしたり、仕事のアイデアを考えたり、ストレスに対応したり、お酒を飲んでいる場合は解毒をしたり……。
こうした活動の土台となる栄養素がタンパク質。「なんだかだるい」「そういえば疲れがとれない」なんていう方はいませんか?
ちなみに「そうめんなら食べている」というタイプは要注意。麺類に多い糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB群が必要となります。麺類やアイスクリーム、ビールなど糖質の多いものばかりを食べていると身体にあったB群が消費されてしまい、エネルギーをうまく作り出すことができず、さらなるだるさにつながっていることも考えられるからです。
とはいえ、この暑いなか、こってりしたものはちょっと……。そんなときのために、比較的さっぱりと食べやすいタンパク源について考えてみました。
1. 温泉卵を味方につける
コンビニでも手軽に手に入る温泉卵。麺類しか喉を通らないなら、ぜひトッピングを習慣に。ふたつ、3つと多めにのせれば、その分、麵を食べる量を抑えることができます。さらに、コンビニで売っている豆腐そうめんや、糖質ゼロ麵などをそうめんの代わりに差し替えると、糖質をとる量が抑えられるのでビタミンB群のムダ使いを防ぐことができます。もちろんそのまま食べても。
2. 枝豆を冷凍庫にストック
疲れて帰ってきても何も食べるものがないし、食欲もない……。そんなときのために冷凍庫にストックしたいのが枝豆。タンパク質やビタミンB群がたっぷり。水でさらせばすぐに食べることができますし、さっぱりした味で食べやすいのも魅力です。おやつ代わりにするのも。
3. 納豆を冷蔵庫の定番食材に
枝豆と同様、冷蔵庫にスタンバイしておきたいのが納豆。そうめんに温泉卵をトッピングするとき、納豆もプラスすればさらにタンパク質を多くとることができます。また、納豆に生卵を落として食べるのもタンパク補給になります。きゅうりを刻んで入れれば涼味が加わりますよ。
4. 粉かつおでインスタント味噌汁に
オフィスのエアコンでお腹がひんやりしている人に。お椀に粉かつおと味噌を入れ、お湯をそそぐだけ。乾燥わかめや糸寒天、レンジ加熱したあさりのむき身や豆腐を入れれば豪華な味噌汁になります。ちぎった大葉などを入れれば食欲アップ。豆苗やスプラウトをちぎって入れればフレッシュなビタミンがチャージできます。買い置きした納豆を入れても。
5. お刺身を薬味と一緒に
夜のスーパーでお刺身が半額になっていたら迷わずゲット! 大葉やしょうがなどと一緒にさっぱりいただけます。酢とオリーブオイルを効かせてカルパッチョにしても。スプラウトやグリーンリーフもぜひ一緒に。薬味とともに味噌汁に入れるのもおすすめです。
さらに、最近私が取り入れているのは食べる前に梅干しを口に入れること。ギュッと強い酸味で食欲アップ。さらに梅干しのクエン酸が消化酵素が出るのをうながし、消化スタンバイOKの状態にしてくれます。
まだまだ暑さが続きますが、無理なく食べられるよう、少しずつ栄養補給をしたいもの。夏バテ、さらには秋バテを防ぐためにも、心がけておきたいと思っているところです。