お金に対してどう思っていますか? お金があったら何をしますか? 銀行にはいくらありますか? あなたのお金に対する向き合い方を4週間で改善できる方法があります。My Fab Financeの創立者でファイナンシャル・エデュケーターのトーニャ・ラプリーさんに伺いました。

経済的な成功ってどういうこと?

「お金」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。うれしい現金の山を想像する人、あるいは次から次へとやってくる恐怖の支払いを頭に浮かんだ人もいるでしょうね。実は私がそうでした。安心してわくわくするというよりも、自分の経済状態に不安になりストレスに。でもどんなに心配な人でも、私にもできたように、気持ちを変えることは可能です!

それは「経済的な成功とは、ある程度の貯金があるということではなく、むしろ自分のお金で何をしたいか、それを叶えること」だからです。はじめはどんな小さなゴールでも、目標を達成していくことで、金銭面に関する自信がつき、実際の収入につながっていきます。正しいツールを手に入れて、プロセスにしたがっていけば、目標を達成できるチャンスも高くなります。そこで私は、どんなゴールにも応用できる4週間のプランを作成しました。借金を減らしたい、貯金を増やしたい、かしこく投資したい、家を買いたい、副業をしたい……自分のやりたいことを目指すために、次のステップを行ってみましょう。

これは短期間で行うことも可能ですが、時間をかけることで生活のなかに習慣づけることができるので、一気に全部やろうとせず1ヶ月かけることをすすめています。ではさっそくはじめてみましょう。

1. 1週目:財政状況を整理する

お金に真っ向から向き合う週です。これがいちばん怖い段階! 私自身、初めて自分の全財政状況に関する情報を集めた際には、今まで間違ってばかりで責められているような気分になり、身が縮む思いでした。当時の私は、自分の判断とはいえ虐待的な関係に悩まされていたせいもあり、お金のことは考えないようにしていて、家計がだらしなかったのです。意を決して状況に直面したときには、「これはただの数字」と自分に言い聞かせなくてはならないほどでしたが、現実を知ることで何とかしなくてはという気持ちになりました。1週目は、お金についてよく考え、賢く使えるようになるためのステップです。まず自分の経済状況を知ることが、前に進む唯一の方法なのです。

2. 1週目:必要なものをそろえる

お金の流れや自分の考えを記録する場所はありますか? 普通のノート、または帳簿にすべてを記録しましょう。蛇腹式のバインダーや安全に保管できる金庫といった、物理的な収納についても考えましょう。

3. 1週目:口座のリストをつくる

あなたにもできますよ、がんばって! 銀行口座、投資、ローンなどをリストに書き出してください。パスワードも忘れずに(パスワードを覚えてなくて、毎回リセットするハメになっても、自分を責めないで!)。

4. 1週目:さらに3つの項目をリストアップする

すべての口座を把握したら、次は楽勝です。負債(たとえば、妹に貸している60ドルも忘れずに)、手元にある現金、資産(退職金口座や住宅資産など)をリストアップします。次の段階にうつって、実際に何かを決断する際に、これらの項目を参照することになります。

5. 2週目:心の準備をする

2週目は自分に向き合う段階です。十分なお金がない、判断を誤った、と不安になる人もいれば、過去の選択や自分が手にしているものに罪悪感を覚える人もいるでしょう。私もクライアントのさまざまな反応を目にしてきましたが、お金の問題というのは人それぞれです。目標の妨げとならないように、まずは自分自身を理解することが大切です。

6. 2週目:問題を認識する

目標達成の障害となることを認識しておけば、対処できるようになります。ありがちなのは、時間やリソース不足、情報の必要性、無駄づかい、家族や友人です。あなたを引き止めているものを書き出して、それは別に恥じることではないことを理解しましょう。必要があれば、自分の収入についても振り返りましょう。

7. 2週目:解決策をつくる

問題があるなら、そこには必ず解決策があります。書き出した問題にフォーカスして、どう対処したらよいか考えましょう。大丈夫、必ず解決できます! 以下は参考例です。

問題1:副業をしたいけど忙しすぎて考える時間がない。

解決策:1日20分だけ時間をつくる。子どもに手伝いをさせる、家事は保留にする、寝る時間を少し遅くする、といったことで時間を捻出。

問題2:どうすれば正しく投資できるのかわからない。

解決策:便利なサイトを活用する、講座を受講する、家族や友人にファイナンシャルプランナーを推薦してもらうなどして、基本を学ぶ。

8. 2週目:支出記録をつける

今週購入したものを毎日すべて記録しましょう。必要があって買ったものと、ほしくて買ったものにそれぞれ印をつけてください。週の終わりに「ほしくて買ったもの」を振り返ります。手に入れたときどんな気持ちでしたか? 今はどのように感じていますか? それを買ったことで目標に近づけていますか?

9. 2週目:自分にできたことをほめる

やらなかったことを反省するのではなく、やったことをほめましょう。お金に関することに限らず、胸を張ってできたといえることはありませんか? それを成し遂げることができたあなたの特質が、お金に関する目標達成にあなたを一歩近づけてくれるはずです。

10. 3週目:行動する

3週目は気楽な週だと言えたらいいのですが、そうではありません。考えるのはやめて、行動をはじめる段階です。私も経済状況を改善する前には、何冊も本を読んだりしましたが、知識は実践してこそ役立つもの。そこでいったん行動を始めたら、18ヶ月で信用度を130ポイントもアップさせることができました。あなたも迷わず、行動しましょう!

11. 3週目:パートナーを見つける

だれかのサポートを得たり、人から励ましてもらったりすることは、大変効果的。My Fab Financeをスタートしたとき、自分に責任を持つために、私はブログを読んでくれるコミュニティを活用しました。金銭的な目標を持っていて、お互いに報告しあえるような人を見つけましょう。進捗状況を確認したり、協力したりできるように、定期的に確認しあうようにしましょう。

12. 3週目:新しいシステムをスタートする

前の週に考えた解決策のどれかを選んで、すぐにやってみましょう。技術的なサポートが必要なら、You Need a BudgetやDigitなど、自動的にお金を貯めるのを助けてくれるサイトやアプリを利用して。投資なら、Stash や Robinhoodなど低額から始められるシステムを活用するのもいいでしょう。より大きな投資を目指すなら、私はファイナンシャルアドバイザーに依頼しますが、自分の頭を使って少しずつお金を増やしていく方法も好きです。

13. 4週目:勢いをキープする

お金に対する姿勢をリセットするこのプランの最終週では、前に進むことを目指します。これまでの作業で、あなたには自分にも目標を達成できる! という自信がついているはず。でも人生にはいろいろなことがあるので、脱落しそうだなと心配な人のために、横道にそれない方法を以下に述べます。

14. 4週目:期限を設定する

自分のしたいこと、それに対してどうすればいいのか、それはもうわかっているはず。いつまでにやるのかを決めましょう。より大きな成果につながるためにも、小さな目標をいくつも立てる方式がおすすめ(パートナーとブレインストーミングしてください)。大層な目標ではなかったとしても、頻繁に目的をクリアしていくことができますよ!

15. 4週目:意識的に決断する

常に自分の気持ちをしっかり確認すること。お金を使うときには「これは必要?」「これを買わないと明らかに生活に影響する?」そう心に聞いてみましょう。自分の金銭的な目標にこれはどう影響する? という質問を通して、ほぼあらゆるものを判断できるはずです。

16. 4週目:お金に関するモットーを心に

前向きになりたいときには、以下の言葉を繰り返してみてください:

私はやりくり上手

私は生活によいものを気軽に取り入れる

私は豊かな生活がもたらすすべてを進んで受け入れる

Tonya Rapley/ How to End Your Money Stress Once and for All

訳/ Maya A. Kishida

RSS情報:https://www.mylohas.net/2018/07/171868money-stress.html