フランスのマルシェに行くと、大抵2週間おきに旬のフルーツが新顔として加わっています。それを見るのは、春へのカウントダウンが始まっているような、ちょっとした楽しみでもあります。
三寒四温のこの頃、気候の目まぐるしい変化で体調を壊しがちな人も多いようですが、そんな季節にとっておきたい旬のフルーツはイチゴです。フランスのマルシェでも、おおぶりのイチゴが大量に姿を表し始めました。
イチゴにはビタミンCが豊富に含まれているほか、抗酸化物質やキシリトール、葉酸や食物繊維も豊富。つまり、万能フルーツと言えます。
イチゴに含まれる栄養素
■ビタミンC
寒かったり温かくなったりと体がいそがしく気温に適応しなければならない状況下で、風邪の予防や疲労回復にも役立ちます。大粒のイチゴなら、約8粒食べれば1日に必要なビタミンC量が摂れます。また、コラーゲン生成を助けてくれるので、美肌対策にもなりますね。
■ポリフェノール
イチゴには、抗酸化物質のボリフェノールが含まれており、ヒト病原菌やピロリ菌を抑える作用が認められているのだそう。また、ガンの予防に効果的ともされているので、健康に配慮したい人には摂っておきたいフルーツなのです。
■キシリトール
果物の中でもキシリトールが多く含まれているのがイチゴ。だからといって虫歯が予防できるわけではないようですが、糖分控えめの天然甘味成分がたっぷり摂取できるのです。
■葉酸
キシリトールと並んで、果物の中でも多く含まれています。葉酸は、ビタミンCと一緒にとると活性化されるので、赤血球の生産が活発になり、貧血対策に良いとされています。
まだまだ寒暖の差が激しい日が続きそうですが、旬のものにはエネルギーがたっぷりつまっているとも言われています。これだけマルチな栄養が詰まったイチゴなら、そのパワーを頼ってみるのもよさそうです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)
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