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NYで音の沐浴。セラピストSara Austerの「サウンド・バス」

2018/06/21 05:30 投稿

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先日、この数年NYで注目されている”Sound Bath”というセッションに参加してきました。サウンドバスは音を使って瞑想のような深いリラクゼーションに導いていくヒーリング法で、友人からその話を聴いてずっと気になっていたのです。ひとりで家にいる時は現代音楽や民族音楽などを聴くことが多いのですが、その中でもアンビエント・ミュージックと言われる静かな音楽が好きで、また私自身ずっとウィスパーで歌い続けていることや呼吸法や瞑想などに興味がある事もあって、サウンドバスはまるでその集合体のようだと思いました。そして”Sound  Bath”(音の沐浴)という響きにも惹かれました.。月の光を浴びる静かな夜の散歩をイメージさせます。

NYには有名なサウンドバスのセラピストが何人かおられるようで、調べてみるとそれぞれにとても興味深かったのですが、その中でも一番気になったSara Austerさんという方のセッションがタイミングよく翌日の夜にあったので、さっそく参加することにしました。

そのイベントはSaraの前にもう1人、Michael Venturaさんという起業家のセッションがあったのですが、静と動という対照的な印象でそのバランスも興味深かったです。彼のほうは様々な質問が書いてある”Questions& Empathy”という特別なカードを使い、その場で組みになった人とテーマを絞った会話をすることで共感力を上げていく、というものでした。Saraの”Sound  Bath”が心を鎮めエネルギーを解放していくものだとすると、彼のセッションは意識を外に向けるエネルギッシュな印象でした。実は、そのセッションは心理的な事を話し合うので、高い会話力が必要で私にはあまりに難しかったので、前半は傍らで見学させてもらうことにしたのですが、ニューヨーカーの超アクティブかつポジティブなエネルギーはこうやって意識的に培われていくのかと驚き、それもまた興味深い良い時間でした。

そして後半の1時間はSaraのセッションです。会場はセージの香りが漂い、日暮れの明かりの中でいくつものキャンドルが揺らいでいます。セッションを受けたのは約30人ほどでしょうか、皆、フロアに用意されたヨガマットに横になり目を閉じてSaraが使うクリスタルボウルや音叉(チューナー)、ウインド・チャイムの楽器の音や言葉に導かれ、段々とリラックスしていきます。

普段、無意識に顎や肩などに力を入れていることがありますが、それも一つずつ意識をして緩めていきます。私は仕事柄、レコーディングやライブをするときなど、集中して耳を澄ませ音を細かく聴き込む機会が多いこともあって、最初はサウンドバスの音に対する好奇心が強く、演奏や音そのものを聴き込んでしまう感じだったのですが、ふと気付くと時間が飛んだようにセッションの終わりの時間になったのに驚きました意識はありつつも、思考より感覚的になるという感じでしょうか。言葉で説明するのは難しい状態ですが、それは自分がライブなどで集中して歌う時にふと訪れる感覚にも似ていてとても心地よいものでした。素敵な時間を作ってくださったSaraにお礼をして、ひとり初夏の静かな夜道を帰り、ぐっすりと眠りに着きました。

そして翌朝、SNSで繋がっている方から連絡を頂いたのですが、なんとその方が今Saraさんと一緒にいるというのです。その方はHiko KonamiさんというNY在住の日本人のセラピストの方で、やはりサウンドバスをセラピーに取り入れておられるのですが、今回、Hikoさんのセッションと日程が合わなかったので次回に、と思っていたのですごく驚きました。Saraが私にレコードを渡して欲しいとHikoさんに預けてくれたそうで、これまた嬉しいサプライズです。

早速数日後にお会いして、サウンドバスやヒーリングのことなどとても興味深いお話を聞くことができました。SaraとHikoさんは同じ学校でヒーリングなどについて学んだクラスメイトで、時々一緒にセッションをすることもあるほど仲良しなのだそうです。サウンドバスの音の特徴、普通の音楽との違いなど、どれも興味深く話が尽きることがありませんでした。

例えばHikoさんの場合は、意識をしてメロディアスな音を避けるのだそう。それは音色的に心地よい響きの音であっても、メロディがあると自分は無意識でも脳がそのメロディの先の音を予測してしまうことで、脳が活性化しやすいため、深いリラクゼーションに持っていくのが難しいからなのでそうです。

実際に、私達は普段の生活の中でも聴こえない音域の音にも影響を受けていますが、サウンドバスはそういう普通の”演奏”とはまた違う方法で、私たちにアプローチをするものだということ。また、そういう科学的な側面も持ちながらも、やはり音を選んでいくのでセラピストのセンスもまた重要だというお話も面白いと思いました。もともとSaraはミュージシャンだったそうで、おふたりがセラピストになる以前に影響を受けた音楽などのお話を聞くと、私が気になった理由がわかったような気がしました。

SaraとHikoさんのコラボのセッションが本当に待ち切れません。まだ日本では珍しいサウンドバスですが、来年、Hikoさんは日本でのセッションも考えておられるようです。その詳細などが決まりましたら、また皆さんにお伝えしますね!

Saraさんから頂いたレコードで朝静かな時間を持つのを日課にしたいです。CDではなく、ヴィニールというところにもSaraが音を丁寧に扱っている事が伺えて、とても嬉しく思いました。SaraとHikoさんの公式サイトが素敵なのと、Saraの公式サイトからは、音のサンプルも視聴できますので、気になった方は是非チェックしてみて下さいね!
Sara Auster公式サイト
Sara Auster Instagram
Hiko Konami公式サイト  

P.S.私もインスタグラムを始めました!こちらもぜひ観て下さいね。
Kahimi Karie Official Instagram 

>>【カヒミ カリィのThe plate of my life】をもっとみる

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