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一生分ウミネコと戯れることができる、浄土ヶ浜の「青の洞窟」クルーズ

2018/06/09 07:30 投稿

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清々しく気持ちの良い季節もあっという間に終わり、つい先日関東甲信越では梅雨入りしました。とは言え、一面お花畑のお祭りやイベントも多くなります。しかし、このとても気持ちの良い時期にデザインの業務が立て込んでしまい、休日に出かける時間がなかなか取れない日々が続きました。こ、このままでは枯れ果ててしまう!と危機感を覚え、心が落ち着く水のキレイな場所、浄土ヶ浜に向かうことにしました。

三陸復興国立公園・三陸ジオパークにある浄土ヶ浜は本州最東端の街、宮古市の代表的な景勝地。なんと約5200万年前に形成された火山岩からなる白い岩塊によって穏やかな入江が形成されている場所なのです。

南の島ではないのにこの透き通った青い海!天気も良く、地球色を堪能することができました。 ウミネコの群れが見つめる中、シーカヤックも楽しむことができる浄土ヶ浜。

赤松と白い岩のコントラストが巨大な日本庭園のようでとても美しく、一見の価値あり!浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681〜1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています。透明度が高く穏やかな波が特徴で、夏には海水浴客で賑わうそう。

そんな浄土ヶ浜には、なんと「青の洞窟」があります。「青の洞窟」といえば、イタリアや沖縄が有名。しかし、日本には他にもたくさんの「青の洞窟」が存在するのです!鹿児島県の加計呂麻島、北海道の小樽、新潟の佐渡島、三重県の熊野、京都府の犬ヶ岬、長崎の華島など。

どこもなかなかアクセスが大変そうな場所にありますが、浄土ヶ浜にもそんな「青の洞窟」があるというのですから、ぜひ美しいコバルトブルーに癒してもらいましょう!ということで船の乗り場に向かいました。

港のようなものがあるのかと思いきや、木造の小さな桟橋からさっぱ船は出発する様子。 桟橋から船が離れると、すぐにウミネコたちが近くにやってきます。ちょっと目が怖い。

青の洞窟へは、「さっぱ船」で行くことになります。「さっぱ船」とは、漁師が磯場での漁に使う小型の船のこと。この船で、浄土ヶ浜周辺の絶景スポットと、「青の洞窟」として知られる八戸穴の内部を巡る約20分の遊覧ツアーを体験することができるのです。

陸中海岸の「青の洞窟」こと八戸穴は、青森県の八戸市まで続いているという伝説から名づけられました。昔、この穴に入っていった犬が、数年後八戸市で見つかった為、この穴は八戸まで続いているということになり、八戸穴と呼ばれるようになったとか。

船がスピードを出し始めると、ウミネコたちもバサバサと全力で追いかけてきます!なんだか襲われているような錯覚に! 餌をもらいに躊躇なく頭に乗ってくるウミネコたち!く、首が重い、、、ヘルメットの着用は必須と言われた理由がわかりましたよ! ウミネコたちはスナック菓子が大好物!ものすごいスピードで奪い去っていきます。

青の洞窟に入る前に浄土ヶ浜周辺の名所をめぐります。洞窟に入るなら、できるだけ午前中の早い時間のほうが美しい青色と出合える可能性が高いそう。

洞窟の入り口のようなものが見えてきました! え!ここ!?と、つい言葉に出てしまうほど狭くて暗い穴に入ると言うのです。 これは美しい!外からでは真っ暗で何も分からなかったのですが、内側から見るとこの青さ!!

眩しいほどのエメラルドグリーンがひっそりと静かに洞窟内で広がっていたのです。。

東日本大震災の津波で船や設備は流されてしまい、震災後はたった一隻から営業を再開したそう。ツアーを運営する浄土ヶ浜マリンハウスには震災の後の写真などが飾られており、当時の様子を振り返ることができます。

なかなか小型船に乗ることも少ない上にツアーはスリル満点。目は鋭いですが青い空に映える美しいウミネコと一生分戯れることもできます。ただ癒されるだけでなく、三陸の美しさ、震災に負けない人々の強さに触れることができました。忙しさを理由に出かけることを諦めなくてよかった、と思える旅でした。

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