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あなたが頻繁にトイレに行く10の理由

2018/06/06 10:30 投稿

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映画館に行ったとき、緊急時の出入り口を探すのではなく、まず探すのは近くのトイレ。友達と食事に行ったとき、頻繁なトイレ行きで会食が台無しになると思うと、ブース席の内側に座るのもためらってしまいます。また、旅行のとき距離や時間でなく休憩場所の数を数えたりなんてことも。

そんなあなたは間違いなくいつもおしっこに行かなければいけない人。膀胱の何がそうさせるのか。あなたが頻繁にトイレに行く潜在的理由をいくつかお教えします

基準がずれている

「水分を摂る量にもよりますが、1日にだいたい8回のおしっこは、多いように聞こえて実は平均的です」とニュージャージー州の尿路婦人科のベッツィー・A・B・グリーンリーフさん(オステオパシー医師)。

「いらいらするかもしれませんが、夜おしっこで1回起きるのも普通です。トイレの回数にうんざりしているなら、その回数を記録してグラフにするとよいでしょう。実際につけてみれば、回数が普通に感じられるはず」(グリーンリーフさん)

膀胱が本当に小さいのかも

「膀胱が小さいんです!」それは“トイレが近い人”の典型的な言い訳。一見奇妙なその言い訳にも、多少の真実があるのです。「解剖学的に人それぞれで、長い人もいれば短い人もいます」(グリーンリーフさん)。

ほとんどの膀胱はコップ2杯分ためることができます。アメリカ国立糖尿病・消化器腎臓病研究所の、腎臓・泌尿器・血液病部門の責任者で医師のタマラ・バーベンダムさんによると、「頻繁にトイレに行くわりに、おしっこがコップ2杯分より少ないなら正常ではない可能性があります。実際に測定しては?」と説明します。容器に取ってみて、1.5~2杯分の間までくるか見ます(この科学実験をするのは、自宅でひとりになったときに)。

膀胱が小さくともよいニュース。多くためるトレーニングもできるのです。「満タンのとき、膀胱はストレッチされます」(グリーンリーフさん)。膀胱の容量を測ってみると、教師や看護師のように明らかにトイレに行きづらい人たちはいつも最高位。

「おしっこをため込むのはよくないと考える人も。もれそうになるとトイレに駆け込むわけですが、ストレッチとは逆。尿意にいつも負けるなら、膀胱にたくさんため込まないようなトレーニングとなるのです」(痛くなるほどためることはありませんが)。漏れるといけないと膀胱を空にするくせがついているなら、「トイレに何度も行く悪循環。頻繁にしないといけないと感じるように」(グリーンリーフさん)

膀胱をトレーニングで大きくするために、グリーンリーフさんは以下の「時間制排尿」と呼ばれるものをおすすめします。

1日か2日は、必要の有無にかかわらず30分ごとにおしっこする さらに15分プラスし、次の1日か2日は45分おきにする 膀胱がストレッチするまで、15分ずつプラスし続ける

水を飲む量が少なすぎる

無理もない話ですが、おしっこの回数が多すぎると思ったら、多少水を控えたいと思うはず。水をたくさん飲まなければ、おしっこの回数も減ると。

でも、その考え方だと膀胱の働きをにぶらせてしまうだけなのです。「飲まないほど尿はより濃縮され、濃縮されるほど膀胱を刺激してしまいます。水分を取っていれば、もっとためていられるようになります。尿が薄まると尿は膀胱を刺激しなくなるからです」(グリーンリーフさん)

もちろん本当に水を飲みすぎたらトイレに駆け込むことに。バーベンダムさんによると尿の色は、薄いわらのような黄色をキープするくらい水分を取れば大丈夫。

感染症または腎結石がある

尿路感染症と腎結石は膀胱を刺激して、おしっこの頻度を増やします(結石の場合、尿路を通って、膀胱に近づくときです)。

いつもほかの症状があるので、何かおかしいと気づくはず。「腎結石は背中やわき腹がとても痛みます。尿路感染症は、尿意をひどく感じるようになり、排尿に痛みも感じるように。典型的なサインがでたら緊急事態」(バーベンダムさん)

骨盤底を鍛えるべき

下半身の方の筋肉が強くなると、よりおしっこをためておけるようになります」とグリーンリーフさん。

「多くの女性は骨盤底の筋肉を締めたり緩めたりする方法を知らないのです」とバーベンダムさん。よくある間違いは、おしっこしたいときに、すぐ走ってしまうこと。「走っているときには、身体は走ることに集中して、おしっこを膀胱にためるために筋肉を使っていません。そうではなく、骨盤底の辺りを引き締めるように筋肉を使う方法を学ぶのです。おしっこしたい気持ちをわきに置いて、トイレには歩いて向かいます」。

効果的なものにケーゲルエクササイズというものがあります。身体のほかの部分を動かすことなく、尿の流れをとめるのに使う筋肉を引き締めたり緩めたりする運動です。

とくに妊娠や出産の後の女性にとって役に立つはず。妊娠や出産は身体に驚異的な変化をもたらすのですが、膀胱を含む筋肉や組織にとってダメージになりますし、ストレッチさせる効果もあります。バーベンダムさんによれば、回復を心がけると泌尿器の働きはよくなるエビデンスがあるそう。

「脚の筋肉にケガを負うとリハビリします。でも出産後のリハビリはなかなか取り組まれることはありません。ケーゲルエクササイズを医師がすすめてくれても、子どもの世話をしたり仕事をしたりすると取り組むのは難しいもの。ですが、健康を考えると、運動は重要なのです」(バーベンダムさん)。

膀胱の過活動

2、3時間おき、1日8回より多くトイレに行くようなら膀胱の過活動があるかもしれません。「年とともに多くの女性が気づくのですが、神経の老化のためなのです」とグリーンリーフさん。トイレの頻度には背中の問題も関係します。脊椎の神経が圧迫されると膀胱におしっこがたまったように感じるのです。

「医師は尿の流れの強さを測ったり、膀胱が完全に空になっているか調べるため超音波の検査をしたりします。説明のつかない症状が長期間ある人には、さらなる検査として膀胱圧の検査をすることもあります」とバーベンダムさん。骨盤底エクササイズと水分摂取量の調節を行っても効果がないときには、処方薬を使うことで膀胱を弛緩させておしっこを保っておけるようになるはず。

すでに別の薬を飲んでいる

利尿剤は高血圧の治療によく使われる薬。「この薬を飲むと腎臓が速く多くのおしっこを作るように。大急ぎでトイレに駆け込むことになります」(バーベンダムさん)。ほかにも抗コリン作用薬はうつ病や不安などの治療に使われる薬ですが、膀胱が完全に空になるのを妨げてしまいます。このためトイレに行ったばかりなのに、残尿感が残るのです。

糖尿病かもしれない

頻尿の原因は糖尿病である可能性も。血糖値が高いと、腎臓は糖分を全部処理することができず、いくらかはおしっこの中に。「その糖分の影響で身体から水分がおしっこの中に引き込まれ、おしっこの量が増えてしまうのです」とバーベンダムさん。糖分の多い食事やキャンディを食べても頻繁にトイレに行くことになります。「1時間おきにトイレに行き、それでも毎回2カップ以上のおしっこが出るなら、膀胱の問題ではなくて、おしっこを作る量に問題がありそうです」(バーベンダムさん)。

凍えるほど寒い

体温が下がると、身体はあらゆることをして体温を上げようとします。「この過程で身体の熱を保つために手足の血管が収縮。身体はひとつの単位として働きます」(グリーンリーフさん)。収縮した手足、脚や腕の血管から、血液は身体の中心に移動して、血圧は高まります。身体は血圧の上昇に対応して、正常化しようとするのです。すると、身体から余分な水分を排除。それは高血圧のための一般的な薬の働きと同じで、利尿と呼ばれるプロセスです。「たくさんの尿を作り出すために、膀胱は速く、しかも頻繁に満杯になって、おしっこも頻繁にすることになるのです」(グリーンリーフさん)。頻尿が全部お天気のせいだったとしたら、冷えによる利尿作用というわけです。

もっと深刻なことが進行している

膀胱が小さくてもそうでなくとも、おしっこの仕方はひとそれぞれ。グリーンリーフさんによると、頻度の突然の変化や強い尿意があれば医師にかかるべき。健康上の問題が隠れているのかも。たとえば、椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているのかもしれません。たくさんのおしっこは多発性硬化症の最初のサインのことも。おなかの中で発達している腫瘍が膀胱を圧迫している人もいます。これらはすべてレアケースですが、自分のために、頻尿は年のせいと決めつけないでください。

Sarah Klein/10 Reasons You Always Have To Pee

訳/STELLA MEDIX Ltd.

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