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ランカスターのアーミッシュ村へ小旅行<後編>

2018/03/19 22:00 投稿

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前回に引き続き、ペンシルバニア州ランカスターへ小旅行した時のことをお話しますね。ランカスターには、電気や車を使わない昔ながらの暮らしをしているアーミッシュという人達が住んでいる地域があります。

アーミッシュはカナダやアメリカに住むドイツ系移民を主とした宗教団体で、移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活を営んでいます。

NYから電車でたった数時間の場所にありながら、その村に入るとまるで時代が逆戻りしたかのような錯覚にとらわれます。

皆、黒やブルーのコットン布でできたクラシックな服に女性はボンネット、男性は同じ形の帽子という服装。

ボタンでさえ装飾品だということで使わずに、まち針のようなピンで服を留めているのだそう。

移動は車の代わりに、馬車やペダルのない蹴り自転車です。

12〜3歳くらいの女の子が小さめの馬車にひとりで立派に乗っている姿を見かけて驚きました。その日はお天気がとても良かったので、どこの家も庭で洗濯物を干していたのですが、その光景がまた特別なので一目でアーミッシュの家だと分かります。

大家族なのと服の色が決まっているので、まるでヒラヒラとなびいている長い長い旗のよう!

彼らの生活はとても素朴で質素なのですがどれを取っても丁寧で、その中で生まれる様式美のようなものを感じます。とてもストイックでまた特殊なコミュニティーなので良い面だけでなはないだろうなと思うし、実際に調べてみると問題点も色々とあるようなのですが、アメリカの超合理的でモノに溢れた競争社会の一角で、そんな生き方をしている人達が存在していて、また国もそれを認めているというのはとても興味深いです。

アーミッシュの人達は外部の人達には閉鎖的な印象が少しあったのですが、実際には、すれ違った時に目があるとにっこりしてくれたり、

何度か話をする機会があったのですが皆とても親切で穏やかな雰囲気で私も嬉しくなりました。

私達が宿泊したファームは、希望者は朝早起きをして乳搾りや餌やり、卵を集めたりなどのお手伝いを1時間ほどしてから、スタッフも一緒にみんなで朝食を取るのですが、それが最高に良い時間でした。頂く前に、皆んなで手を繋いで歌を歌います。オーナーは普通の人なのですが、キッチンのスタッフはアーミッシュの女性で、採りたての食材で作られたスクランブルエッグやソーセージ、パンやマフィンなど、どれも驚くほどおいしかった!

NYに戻ってからも、あぁ、あの朝ごはんが食べたい! と思うほどでした。

たった数日の滞在でしたが、とても心地良く学びも多い充実した旅になりました。

帰り道にアンティーク屋を見つけて何軒か立ち寄ったのですが、食器やキルトなど掘り出し物も多く、見ているだけでも楽しくてまるで博物館のような店もあり、アーミッシュやファームスティには興味のない人でも楽しめる場所だなぁと思いました。

初めてのランカスターは、何だか懐かしさや恋しさを感じる特別な場所でした。また暖かくなったら行ってみたいと思っています。

>>【カヒミ カリィのThe plate of my life】をもっとみる

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