オランダ流の心の休養と回復方法
image via shutterstockniksenとは、次に何をすべきかをずっと考えたり、やるべき仕事を次から次へとこなしたりせずに、すべてをスローダウンすることです。(中略)現代社会に充満する「仕事と生産性に囚われた状態」から一息つくということです。
(「ライフハッカー(日本版)」より引用)
家事に仕事にと追われるように日々のタスクをこなす毎日。休憩タイムがあったとしても、無意識のうちにずっと考え事をして、頭の中はちっとも休まっていないということもあります。そんな自分の手綱を一旦ゆるめて、意思をもって「何もしないこと」を実践し、すこし強制的にリフレッシュするというのが「niksen」の考え方のよう。
でも、ストレスや燃え尽き症候群の改善に取り組む団体「CSR Centrum」でコーチを務めるCarolien Hamming氏いわく、実践するのは意外と難しいのだとか。
「私たちの内なる声は、常に『何か役に立つことをしなさい』と言っています。あなた自身のために、家族のために、世界のために…。ですから、niksenを実践するのは本当に大変なことなのです。(中略)健康でいるためには、定期的にniksenを実践することが大切だと思います。起きている状態で行なう、一種の心の休養と回復のようなものです」
(「ライフハッカー(日本版)」より引用)
たしかに、できることはなるべく早く片付けてしまいたいと思う、私のようなせっかちなタイプにはとても難しい。どうしたらうまく取り入れることができるのでしょうか?
「何もしないこと」を罪悪感なく実践する心構え
image via shutterstockniksenはマインドフルネスとは違って「特定の瞬間にとどまり、自分の周囲を意識しなさい」と言っているのではありません。「何もしないことを自分に許し、心のなかにある罪悪感や期待を手放してしまいなさい」と言っているのです。
(「ライフハッカー(日本版)」より引用)
やるべきことがたくさん溜まっていると、休日でさえ何もしないことに罪悪感を感じてしまうことも。ところが、Mecking氏の体験によれば、最高のアイディアがひらめくのは「niksen」を実践している時なのだそう。何もしない時間を取った分、リフレッシュしてより良いアイディアが生まれ、生産性も高まるのかもしれません。
「自然界では、ほとんどの動物が一生の3分の2にあたる時間を何もせずに過ごしています。動物たちは、あくびをし、周りを見渡し、ちょっとした食事にありつけるまでの間、座って待っているのです。ですからniksenは、生きものの自然なありようだと思います」
(「ライフハッカー(日本版)」より引用)
何よりも大切なポイントは、それは怠惰とは違うということ。日本人は「働き過ぎ」だとよく言われますが、「うまく休む方法を知らない」だけなのかも。「niksen」を実践することで、心と体がリフレッシュできるのはもちろん、結果的にはより効率良く仕事ができるようになりそうです。