飲食したら「毒出しうがい」でプラークを蓄積させない
image via shutterstock一方、同じく厚生労働省が2016年に行った調査によれば、全体の9割以上の日本人が毎日歯をみがく習慣があるそうなのです。毎日欠かさず歯をみがいているのに、なぜ歯周病を防ぐことができないのでしょうか?
そんな現状を変えようと歯科医の照山裕子先生が提唱しているのが、口内トラブルの原因、プラーク(歯垢)の発生を防ぐ「毒出しうがい」。今回は歯周病や虫歯、そしてインフルエンザや花粉症の予防にもつながるという「毒出しうがい」の方法を紹介します。
<毒出しうがいの基本手順>
30mlほどの水を口に含み、口を閉じます。 口に含んだ水を上の歯に向けて、クチュクチュとできるだけ大きな音を立てながら、強く速くぶつけます。10回ぶつけたら水を吐き出します。 2の手順と同じ要領で、今度は下の歯に強く速く水をぶつけるようにうがいをし水を吐き出します。 同じうがいの手順を右の歯に向かって繰り返し、10回うがいをしたら水を吐き出します。 最後に左の歯に向かって同じうがいを繰り返します。左右のうがいをしている時は頬がふくらむように意識します。歯周病や虫歯など口内トラブルの原因となるプラークは、口の中にのこった食ベカスの糖分をエサに増殖したばい菌のかたまりです。きちんと歯みがきをしても歯間や歯の根元などにプラークは残ってしまいがち。そこでプラークができる前に食べもののカスを口内から取りのぞく方法がこの「毒出しうがい」なのです。
ばい菌が集まりプラークをつくりはじめるのは、何か食べたり飲んだりしてからおよそ8時間後。食事の後はもちろん、間食したり何か飲んだりした後もまめに「毒出しうがい」をする習慣を身につけると、プラークの発生自体を防ぐことができます。
口の中のばい菌は放っておくと全身の健康にまで影響を及ぼしかねません。歯周病になると糖尿病や腎臓病のリスクが高まるというデータもあります。また風邪のウィルスはプラークに付着しやすいため、口内をきれいに保たないと 風邪をひきやすい体質になってしまうのだそう。「毒出しうがい」をすることで病気の予防になるだけでなく、顔の筋肉が鍛えられて、ほうれい線などのたるみ予防にもつながるそうですよ。
今年もインフルエンザが流行していますが、歯みがきよりも手軽にできる「毒出しうがい」を毎日の美容と健康の新習慣として取り入れていきたいと思います。
[歯科医が考案 毒出しうがい,e-ヘルスネット,厚生労働省 平成28年 歯科疾患実態調査結果]
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