日常にひそむ幸せのしるしを教えてくれる絵本
信じてみたい 幸せを招く世界のしるし / 1,728円(税込)淡いピンク色とゴールドの装丁が素敵な絵本『信じてみたい 幸せを招く世界のしるし』(創元社)は、そんな世界各地の「幸運のジンクス」を50個集め、柔らかく繊細な銅版画のさし絵とともに紹介しています。
ページをパラパラめくってみると、「こんなものも幸運のしるしなの?」と疑ってしまうような奇抜なものから、フムフムとうなずける納得のものまであり、そのバラエティの豊かさに驚かされます。こういった「幸運のジンクス」は知っていればいるほど暮らしのなかに「ちょっとうれしい」出来事が増えてくる気がするものです。
今回はこの絵本のなかから、特にユニークな「幸運のジンクス」をピックアップして紹介したいと思います。
犬が左膝の匂いを嗅ぐ(インド)
インドでは「家を出る時に犬が左膝の匂いを嗅いだら大きな財産を獲得する」と言われているそう。ただし、右膝なら異性とのトラブルを招くとされています。日本では道端でバッタリ犬に出くわすことはあまりないと思いますが、もし犬を飼っている人は意識してみると面白そう。
3月14日の出血(ヨーロッパ)
日本では冬至にかぼちゃを食べると脳卒中にかからない、風邪をひかなくなる、などの伝統がありますが、ヨーロッパのとある地方では「3月14日に出血をすると脳卒中にかからない」と信じられているそうです。ちょっと痛そうな気もしますが、うっかり怪我したときも幸運のジンクスととらえると落ちこまずに済みそうです。
豚の夢をみる(韓国)
韓国では、豚は金運のシンボル。そのため「豚の夢をみると金運上昇の合図になる」と言われているそう。ただし、夢の内容を人に話すと運が逃げてしまうのだとか。ちなみに白蛇や亀なども夢に出てくると金運上昇のメッセージと言われています。
両隣が同じ名前(トルコ)
トルコでは、パーティーなどの席順で「両隣が同じ名前の人だと幸運が舞い込む前触れ」なのだそう。日本だと名前の種類が多すぎて、そういった機会があまりないかもしれませんが、海外ではこういうこともあるかもしれませんね。両隣が同じ名前のとき、3人で写真を撮ると真ん中にいる自分が不幸になるという話もあるそうなので要注意です。
昔の人たちの日々の暮らしを楽しくするエッセンスとユーモアがたっぷり。大人の女性への贈り物にしてもよろこばれそうです。