暮らしに活かす二十四節気「立春」の過ごし方
「立春(りっしゅん)」
毎年2月4日頃 太陽と地球の関係:315度今日(2018年2月4日)は、二十四節気のスタートである「立春」です。暦の上では四季がひと巡りして、いよいよ春が始まります。いわば立春は「春の誕生日」。まだ産声をあげたばかりなので、個性は目立っていません。つまり、春らしい陽気となるのはもう少し先のこと。体感的には、まだ寒さが続きます。
厳冬期を経験した私たちの体は、立春の頃に緊張のピークに達します。とくにこの時季は、空気の乾燥と冷たさで目の疲れが出やすいので、目元のケアを徹底しましょう。アイクリームを使ってやさしくマッサージをしたり、ホットアイマスクでじんわり温めたり。スマホやパソコンの画面を一切見ない時間をつくるのもオススメです。そうやって目の疲れをやわらげ目元をすっきりさせると、氷がゆっくりと溶けていくように、張りつめていた感覚がほどけていき、体が春を受け入れる準備が整います。
立春は、リセットやリスタートのチャンス!
この時季、自然界では生き生きとしたエネルギーがめぐるようになり、芽吹きや目覚めの兆しが見え始めます。私たちに置きかえると、スタートに最適なシーズンといえるでしょう。そう、何をするにも始めどきです。
立春の日には、働き方の計画を立てたり、スキルアップの勉強を始めたり、まったく新しいことにチャレンジしたりするのが吉。具体的な一歩を踏み出せなくても、「こうしてみたい」「ああなりたい」といった願いや決意をするのも◎。年のはじめに思うようなスタートが切れなかったとか、決めたことが三日坊主で終わってしまったなど、すでにプチ挫折を経験した人には再起や再生のチャンスです。年に一度しかめぐってこないこの日を、大いに活用しましょう。
体調を整えて快適に過ごすコツは立春にアリ
四季のめぐりにおいて、年のはじめに相当するのが立春です。年に一度の大きな節目であることから、暦には立春を第1日目(起算日)として次のような目安があります。
八十八夜……立春からかぞえて88日目。茶摘みの最盛期として知られています。また、遅霜が発生する時期とされ、霜による被害をさけるため、とくに農家に対しての注意日です。2018年は5月2日にあたります。 二百十日……立春からかぞえて210日目。台風が多い時期。やはり農家にとっての厄日とされ、警戒すべき頃です。2018年は9月1日にあたります。 二百二十日……立春からかぞえて220日目。二百十日と同じ意味で、台風の襲来で天候が悪くなる頃。2018年は9月11日です。天候は、私たちの体と心に影響を与えています。農業のように自然と対峙する職業ではなくても、自然のリズムを前もって知っておくことは、体調管理や暮らしに役立つはず。雨雲や台風が近づいてくると、頭が痛くなったり、気分が落ち込んだりするというケースが目立ってきている現代だからこそ、転ばぬ先の杖として暦を上手に活用していきたいですね。
次に巡ってくる二十四節気は、「雨水(2018年2月19日)」です。
イラスト・カイフチエリ