昔、僕が営業時代に担当した有名なクライアントの社長が、自分のお店のお客様のこころを掴むテクニックが今でも心に残っていて、これって日頃の私たちのコミュニケーションに通じるところあるので、今回紹介したいと思います。
バースデープレゼント
誰もが持っている、1年に1度の特別日、「バースデー」。当時、担当していたクライアントの社長の店は、お客様の誕生日は、当たり前ですが、お客様のご主人、お子様、びっくりしたのは、ペットの誕生日もDMなどを送って、お祝いしていました。
TETUYA :「社長、なんでそこまで、手をかけてやるんですか?」
社長 :「自分のバースデーDMは色んなお店から来ると思うけど、自分のご主人とか子供の誕生日までお祝いしてくれたら嬉しくない?それくらい、うちはお客様、そして家族を、一生、大事にしたいと思っているんだ。」
そのクライアントのお店は、接客の中で、それとなーく、会員登録カードに、お客様の大切している人の誕生日を書いてもらっていました。
相手が大切にしている人は、誰ですか?
この社長に出会えたことで、僕も、今の自分のコミュニケーションスキルに応用させてもらっています。具体的には、コミュニケーションを深めたい相手が「大切にしている人」の誕生日に、LINEを送ったり、ちょっとしたプレゼントを用意したりなど。正直、効果は絶大です。
別に誕生日にとらわれることもありません。「大切している人」が好きなモノを、誕生日に関係なく、何気なくプレゼントしたりしても全然OKです。過去に、僕はコミュニケーションを深めたい人のお子さんのイラストを、内緒で書いてもらってプレゼントしたこともありました(笑)。ようは差別化の一つのテクニックですよね。
僕たちも、日々色んな人と出会う中で、いかに相手の印象に残るかが大事で、みんなと同じことをやってもダメなんです。そこには相手が経験したことがないサプライズが必要なんです。僕は、クライアントの社長と出会ったことで、そのエッセンスを自分なりにアレンジしてきました。皆さんも、これを参考に繋がりたい相手の記憶に残るサプライズを考えてみてはどうでしょうか。
(イラスト・たなかみさき)