一番のお目当てのドーナツ棒の他にも、その都度気になるものを求めていたので、さらにたくさんの好きな食べ物ができました。「御飯の友」(ふりかけ)、「南関あげ」、「山うに豆腐」、「アベックラーメン」や「ロン龍ラーメン」などの棒ラーメン。旬の果物・野菜コーナーに並ぶ、晩白柚(ぱんぺいゆ)や伝統野菜を試してみたことも。
女性スタッフが多く、食材について尋ねると、気さくに親身に、「家ではこんなふうにたべていますよ」「そちらはもちろんですが、こちらもこんなふうな特徴があります」などと、おいしい味わい方を教えていただけるのも通いたくなる理由です。
個人的には焼酎を飲まないので詳しくはありませんが、焼酎好きの友人はいつも、焼酎選びに、銀座熊本館を利用すると言っていました。そういえば男性客が多いのも、焼酎やおつまみが豊富だからでしょうか。
銀座熊本館で販売しているものの多くには、パッケージに“熊本県営業部長兼しあわせ部長”のくまモンが描かれているので、買い物をしたあとは我が家の台所に立ち食材コーナーに目を向けると、愛嬌いっぱいのくまモンと目が合い和やかな気持ちに。
食材だけでなく、伝統工芸品や郷土玩具も好きな方は、竹製品や、ユニークな「きじ馬」、「木葉猿」などもご覧になってください。私は、銀座熊本館で買った人吉地方の伝統工芸品で木箱に色鮮やかなツバキが描かれた「花手箱」を、アクセサリーなど宝物入れにしています。
「熊本ハニー プロポリスのどあめ」熊本ハニープロジェクト
熊本ハニープロジェクトとは、熊本中心街のビルの屋上で、約55万匹のミツバチからはちみつを採取するプロジェクトのこと。ミツバチの行動範囲内には、熊本のシンボルである熊本城が所在するので、私たちが口にするハチミツの中には、熊本城内の木々や花も含まれているかもしれません。
環境指標生物と言われるミツバチは、環境の悪化に敏感な生き物。ミツバチが都市部を元気に飛び回ることは、まちの活気にも繋がるのです。
「熊本ハニー プロポリスのどあめ」は、熊本ハニープロジェクトのはちみつと、ブラジル産の良質なプロポリスをふんだんに使用したのどあめ。着色料、香料、保存料、人工甘味料は一切使用せず、はちみつの生命力を感じる濃厚な甘さが際立ちます。生姜の辛味に近いピリピリとしたプロポリス特有の刺激があるのも特徴です。
ミツバチが細菌から巣を守るため、ハーブや樹液から作るプロポリスは天然の抗生物質と言われるほど、強力な殺菌・抗菌効果があります。喉の痛みを緩和させたり、免疫力を高めたり、ストレスを抑えリラックスできたり。喉を潤し、風邪の予防に努めたいこの時期にぴったり。一つずつ個包装されているので、ポケットやバッグに入れて持ち歩くのにも便利です。
「南関そうめん」イケダ食品
北原白秋の母の故郷、熊本県・南関町の特産品「南関そうめん」は、300年の歴史があるとも言われています。白秋が「掛けなめて 玉名乙女が こきのばす 翁そうめんは 長き白糸」と歌に詠んでいるのも、南関そうめんが好物だったことから。
原材料は、小麦粉、食塩、食用植物油ととてもシンプル。茹でても伸びないほど腰が強く、シコシコとした食感が特徴です。江戸時代には肥後藩主が参勤交代の際、将軍家に南関そうめんを献上していたそう。最盛期には200を超える製麺所があったそうですが、今は随分と減ってしまいました。
イケダ食品の南関そうめんは、髷のようなそうめんを一束ずつ赤い紙紐で結び、うっとり見惚れる美しさ。特別な日に味わったり、贈り物にぴったりです。一束は長いので、好きな長さに割ってから茹でて味わいます。
「天草あじかま ゆず」貝川蒲鉾店
「無添加」のシールに惹かれて手に取ると、「銀座熊本館」の女性スタッフから「それ、と~ってもおいしいですよ!」と朗らかな声援をいただきました。
新鮮な鯵をすり身にして、天草灘の海水塩や、柚子胡椒で味を整え、揚げた蒲鉾。蒲鉾は、低カロリー、高タンパクで、ダイエット食としても注目されています。ピリッと柚子胡椒の風味は、ごはんやお弁当のおかずとしても、お酒のおつまみにもよく合います。貝川蒲鉾店は他に、松の木で燻した燻製かまぼこもおすすめです。
[銀座熊本館]
住所:東京都中央区銀座5-3-16
電話:03-3572-1147
営業:11:00~20:00 月曜定休(月曜が祝祭日の場合は翌平日)