とっても寒い日々が続きますね。澄み切った空気のなかの夕暮れや朝焼けはうっとりするほど美しいのですが、あまりの寒さに、一日が終わる頃にはなんだかグッタリ......。困ったものです。
じつはこうした外気の変化も、身体にとってはストレス。自分で気づかないうちに栄養を消費しているということになります。ちょっと見逃せないなと感じています。
寒さストレスで栄養は消費される!?
身体は寒さを感じると、交感神経にスイッチが入り、血管がキュッと縮こまります。それは皮膚表面の血流を減らし、身体の熱を逃がさないようにするため。
さらに寒さによるストレスを感じると、コルチゾールというホルモンの量が増えます。コルチゾールとは、体内でストレスのある部分をなんとかしようとはたらくホルモン。寒さ、暑さといったもの以外にも、つまずいてけがをした、仕事でいやなことがあった、までさまざま。アレルギー反応を抑える、なんてこともしています。
冬場に特に不足しがちな栄養は?
これだけ多岐にわたってはたらきつづけているということは、それだけ消費量も多いと考えることができます。コルチゾールの材料はタンパク質とパントテン酸、ビタミンC、コレステロール。冬は黙っていてもこれらの栄養が不足しやすくなります。
さらに、風邪などで体調を崩したときはビタミンCやタンパク質なども多く必要になります。だからこそ、冬はより一層、しっかり食べて栄養をつけなければと考えているところです。
鍋料理で肉、魚をたっぷりタンパク質をとろう
タンパク質は言わずと知れた肉、魚、卵。ビタミンCは野菜、パントテン酸はさまざまな食材に含まれています。またコレステロールは、基本的には体内で7、8割は作られますが、カロリーを気にするあまり油分を控えたり、卵や肉などを避けすぎている場合はちょっと心配です。肉や魚、卵、フレッシュな野菜類などを優先的にとるのが、冬の栄養不足を防ぐコツともいえます。この時期などは鍋もいいですね。
とくにタンパク質はしっかりとるのがおすすめ。わが家では二人分なら鶏肉1枚に豆腐一丁、肉団子、油揚げ、卵といった具合。味つけによってはチーズや納豆を入れたりもします。食べれば身体が芯からポカポカになるのもいいですよね。この食べ方、前回紹介したお正月太りを防ぐ食べ方とも重なるのも見逃せないところ。
体調を崩すと日々のテンションも下がってしまうもの。だからこそ必要な栄養を意識しながら、寒い時期をタフに過ごしていくことができたらなと思っています。