さて、お手元に月相図(月の満ち欠けのマーク)が記されているカレンダーや手帳があったら見てください。2018年1月2日という日付に対して満月のマークがついていますよね。けれど、天体はつねに動き続けているので、月と地球の位置関係は、1日のなかで刻々と変化しています。ですから、月が地球に近づくときも、満月になる瞬間も時刻で示せます。
【2018年1月2日】
・月が地球に最接近する時刻:6時49分
・満月になる時刻:11時24分
月は地球に最接近したあとに満月をむかえます。その時刻は昼間ですから、空を見上げても見えません。また、当日の夕方以降に見る月は、厳密にいうとすでに欠けはじめていることになります。では、スーパームーンの見頃はいつになるのでしょう? 注目すべきは、月の入り(月没)の時刻です。
当日の月没時刻は6時30分頃です(日の出や日の入りの時刻が地域によって少しずつ違うように、月の入りの時刻も多少の違いがあるので、目安としてください)。
ですから「明け方に西の低空を見る」のが◎。そうすれば、満ちていく途中であり、且つ、地球に最接近しようとしている月をとらえることができます。
スーパームーンは他の満月と比べて、約30%も明るく、約14%大きく見えるといわれています。1月2日も同様ですが、朝日が昇る直前のうっすらと明るい空の中で、スーパームーンはどんなふうに見えるのか。それは、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。
2018年はじめての満月に願いをかけて目線の先にある月は、地球にとっても、私たちにとっても、たったひとつの存在。それぞれの場所から、同じ月を眺めることは、月を介してつながるということ。新年最初の満月が、まだ出会っていない誰かとの見えない縁を結んでくれるかもしれません。また、まあるく満ちた月は「豊かさ」の象徴です。スーパームーンという、明るくて大きく見える月に新年の願いをかければ、これから進む道が明るく照らされ、いつか豊かな実を結んでくれる予感がします。
image via shutterstock