よく立ち寄るサロン的な鎌倉の立ち飲み屋には地元の一人客が多く、そのほとんどとも言っていいほど猫と暮らしている方たちが多い。中には21匹と暮らしている強者までいたりして、3匹いる我が家も珍しくはない。
共通して言えるのは、世代とか関係なくニュートラルに生きている人たちが集まっている。東京でも行きつけの店は何件かあったが、世代を超えて映画、文学、美術、芝居、写真談義が飛び交うディープなところはあまり知らないし、おそらく昔のゴールデン街はこんな感じだったのだろうかと思う。今年はその仲間たちとフリーペーパーを作ったり、劇団のポスター、主催している音楽家の写真などを撮ったり、楽しませてもらったことに感謝したい。来年も自分の出来ることには積極的に参加していこうと思っている。
猫軍団はというと今年は脱走癖がなくなってきて、全員いい大人猫になってきた気がしている。僕はこの家の主は自分ではなく猫軍団だと思っており、彼らが家にいてくれるだけで、冷える冬の古屋でも温もりのある暮らしができている。温もりといっても単に暖かいとかではなく、生きているものとの精神的なつながりの豊かさといったものだろうか。それは何事にも変えられない本能的なものだと思う。
行きつけの店も家も一緒なんだな、とふと思った次第。
今年も一年ありがとう。来年もどうぞよろしくお願いしますね。
今日の逗子猫日記 #104 きいたろうとみく
コメント
コメントを書く