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未来に続けたい野菜だらけのお弁当イベントVEGETABLE BENTOレポート【TOKYO VEGAN】

2017/12/20 21:00 投稿

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Veganカフェ「Alaska zwei」をはじめてから気がつけば、Vegan料理を愛する仲間が増えてきました。Vegan料理を好きになるきっかけは人それぞれ。向かう未来が同じ色をしているなら、同志です。 野菜だらけのお弁当イベント「VEGETABLE BENTO」

先月、1年半ほど前に出会った仲間で環境省アンバサダーでもある【Lunny's Veggie(ラニーズベジー)】という男性ユニットが発起・企画・運営をつとめる、野菜だらけのお弁当イベント「VEGETABLE BENTO(略称:ベジ弁)」に、料理人として参加させていただきました。様々なシェフ・料理家のつくる野菜料理(Vegan&アレルギー対応)を、何度でも使いたくなるキュートなオリジナルお弁当箱につめ、みんなで一緒に食べるという1日。

Lunny's Veggieは、菜園料理家の藤田さんとキャラクターアーティストのタロアウトさんの2人組。料理のプロとデザインのプロのコンビとあって、味覚だけでなく視覚も楽しんでもらう工夫に満ちていました。

環境省アンバサダー【Lunny's Veggie(ラニーズベジー)】

チケットは完売。キャンセル待ちが出るほどの盛況になりました。やはり、Veganやアレルギー対応の野菜料理への関心は高まっているのでしょうか? 当日は合計170名以上の皆さまと一緒に「いただきます!」をすることができました。

キュートなお弁当箱へ、料理人が直接つめるコミュニケーション

ごはんは、好きな食器で食べるともっと美味しく楽しくなります。エコであることを忘れて何度でも使いたくなるお弁当箱があれば、世の中のゴミが減っていくかもしれません。参加者にもれなく配られた「オリジナルランチボックス」と「手ぬぐい」は、デザイナーの愛を感じる特別なものでした。

photo by YUJI KOMATSU

この日は合計11組の料理人がひとり一品ずつ、人数分のお弁当メニューを持参したのですが、とても好きだった瞬間は、料理人ひとりひとりが参加者の皆さまのお弁当箱へ直接、料理をつめるコミュニケーション。

photo by YUJI KOMATSU

「このお野菜は好きですか?」
「この野菜を、こういう風に食べたら美味しいから、こういう料理にしました」
「簡単に作れますよ、家で作るときは......」

そんな短いやりとりでも、手元の料理が生き生きと輝いていくような気がしました。料理ってきっと、つくる人のエネルギーがこもっているんですよね。

自分の心のカタチが味として伝わる。料理をする人間として、いつまでも大事にしたい時間です。こんな瞬間の積み重ねで、食べてくれる方の中に『美味しくて楽しいVegan』の印象が残って欲しいな、と思っています。

Vegan&アレルギー対応の「ワンテーブル料理」を提案

料理人たちが持ち寄った全11種の料理は、皆が食べられる「ワンテーブル料理」と名付けられた肉、魚、卵、乳製品、ゼラチン等の動物性食材を使わないVegan。そして、アレルギー特定原材料7品目 (乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに)とアルコール類(料理酒・みりん)も使わない野菜料理でした。

わたしが用意したのは「高野豆腐のベトナム風揚げ春巻き」。ベトナムで食べたライスペーパーの春巻きを思いながら、ひき肉のような食感の高野豆腐を甘酸っぱい醤油味に味付け。醤油も小麦不使用のものを使いました。おなじみの和の香草を使うのもポイントです。

詳しいレシピはこちら>>

他の料理人仲間のメニューも、絶品ソースのれんこんグリルや、あんかけの揚げボール、野菜の西京焼き、焼きりんご......とバラエティに富んだラインナップ!

photo by YUJI KOMATSU

これらの料理のレシピは、タロアウトさんデザインによる大事にしたくなるレシピカードにして参加者全員へ配られました。 お家でも作ってもらえるといいな。

Vegan&アレルギー対応のこれらのお料理は、文化的・宗教的価値観の違いや多くのアレルギーの壁も越えられるだけでなく料理としての華やかさに満ちていたことが、とても幸せでした。

世界中の皆と同じ美味しさを共有したい、できる限り、「わたし、これ、食べられないんだ......」という寂しい瞬間をなくしたい、という思いやりから生まれたこの企画を、未来につなげていきたいと思っています。

そして、今回のイベントで目指した、楽しく・おいしく・いつの間にか世界中の人に優しくなれるような食空間が、東京に、日本に、もっと増えてほしいと願っています。

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。

本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。

次回は、幸せなVegan菓子パン、ココナッツ&ピーナッツバナナロールのレシピをご紹介します。お家で簡単につくれるレシピ。自分でつくった焼きたてパンの味は最高ですよ!どうぞお楽しみに。

第一回『VEGETABLE BENTO

<ゲスト料理人>青井夕美(料理研究家)・秋庭農園(農家、ハーブティー)・板倉布左子(イタリア料理研究家) ・大崎秀明(goo italianoシェフ)・大皿彩子(Alaska zwei 店主/ さいころ食堂代表)・河島英明(Bon.nuシェフ)・SHIORI(料理家)・菜月(女優、発酵研究家)・姫野理南子(旅する料理家・グルテンフリーパン&パスタ・ビーガンチーズ研究家・料理教室TATIN'SHOMEKITCHEN主宰)・米澤文雄(Jean-Georgesシェフ) ※50音順

<カメラマン>小松勇二

『VEGETABLE BENTO』に関する今後のイベント開催予定は、ホームページやSNSでチェック!

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Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara

Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表
"おいしい企画"専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp

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