普段ブルックリンに住んでいるのでマンハッタンへはあまり行かないのですが、11月末は娘の誕生日があるので、毎年、大きなおもちゃ屋さんや本屋へ家族で出かけます。ブルックリンのどこか素朴でアットホームな雰囲気のものとは違い、マンハッタンのクリスマスデコレーションはとても眩しくキラキラと立派なのでいつも驚いてしまいます。
何だかちょっとした旅行をしているような気分になるくらいです。今年はロックフェラーセンターに娘が好きな"American Girl"というお人形の店が出来て、店内には人形とお揃いのヘアスタイルにしてくれるという可愛いヘアサロンもあるというので、行ってみることにしました。
実は、娘の髪は生まれた時から私がずっと切っているので、今まで一度もヘアサロンに行ったことがなかったのです。でもNYの子供達はヘアサロンで髪を切るのが普通で、ママが行くついでにマニキュアをしてもらう子もけっこういるので、娘も街角のヘアサロンを通り過ぎる時、何だか羨ましそうな眼差し......。
なので誕生日に、しかも憧れのお店で素敵にしてもらえることになって大喜び!あまりに嬉しくてちょっと顔が固まっていました。でもサロンのショーウィンドウの前を通り過ぎる女の子達が羨ましそうに覗き込むと、目をクリクリさせて嬉しそう。私も子供の頃、親に前髪を短く切られりすると悲しくて泣いたりしたけれど、娘もそろそろ髪や服を気にする年頃になってきたんだなぁとちょっと感慨深く思いました。
ステキに変身して満足した後はおもちゃ屋さんに立ち寄り、そして電車に乗って、いつものホッと落ち着くブルックリンへ。帰り道に通りかかった5番街のクリスマスデコレーションが「まぶたの裏でずっとキラキラ光ってるよ!」と娘。
「11月に生まれてよかった!皆んながお誕生日のお祝いをしてくれてるみたい」と嬉しそう。ブルックリンに長く住んでいる年配の人はマンハッタンへ行く時に『ニューヨークに行く』と言ったりするのですが、何だか私もそんな気分......。
ホリデーシーズンのNYはまるで映画のセットの中にいるような、人をちょっと不思議な気持ちにさせてくれます。クリスマスの魔法がかかっている間にもう一度、今度はアイススケートをしに出かけたいなと思っています。