Vegan(ヴィーガン)の食事を知ったことがきっかけで、身の回りの食べ物がどんな材料で作られているのかに興味を持つ方が多いなぁと感じます。食材に目が向くと、おいしく食べながら、自分の体にあう食べものを探すことも楽しくなってきます。欧米をはじめ日本でも最近は、小麦、ライ麦などの穀物に含まれるグルテンを控える「グルテンフリー」の食事も注目されています。欧州ではグルテンをうまく吸収できないアレルギーなどの病気を抱えている人も多いそうですが、グルテンフリーを意識する理由はひとそれぞれあるようです。 Veganとグルテンフリーは仲良し?

食材に目を向けるという点で、Veganとグルテンフリーは仲良しと考えています。
欧州の都市のVeganメニューを用意しているレストランで、同時にグルテンフリーメニューの表記も多く見かけることも納得できます。

幸い、わたし自身はグルテンアレルギーではなく、パンや麺などを食べるのも作るのも好きですが、より多くの人とシェアできるメニューとして、動物性食材を使わないVeganで、しかもグルテンフリーのレシピも考えています。

今回は、Vegan&グルテンフリーで華やかな味のタルトのレシピをご紹介します。ぐるぐる混ぜて焼いて冷やすだけ、というシンプルな手順で作れるレモンタルト。Veganもそうでない人も、グルテンを気にする方もそうでない方も、みんなが「おいしー!」と笑ってくれるようなケーキでありますように。

Vegan & グルテンフリー「レモンのソイタルト」

<材料(18cmタルト型 1台分)>
タルト生地
A 米粉 100g
A アーモンドプードル 70g
A 片栗粉 20g
A てんさい糖 40g
A オールスパイス 少々
A 塩 ひとつまみ
B 米油 70ml
B 豆乳 20ml

レモンクリーム
・豆乳 230g
・てんさい糖 50g
・米飴 60g
・粉寒天 小さじ1
・レモン汁 大さじ3〜4
・レモンの皮すりおろし(1個分)

豆腐クリーム(作りやすい量)
・水切り豆腐 1丁
・レモン汁 大さじ1/2
・てんさい糖 30g
・ラムまたはブランデー 小さじ1
・米油 大さじ1

仕上げ用
・フレッシュタイムの葉

<作り方>

タルト生地
(1)オーブンを200度に予熱しておく。
(2)タルト生地材料のAをよく混ぜる。別のボウルで混ぜたBを加えてひとまとめにする。
(3)うすく油を塗ったタルト型に敷き詰め、フォークで全面に穴を開ける。
(4)200度に予熱したオーブンで15分焼き、冷ましておく。

レモンクリームと豆腐クリーム

(5)豆乳、てんさい糖、米飴、粉寒天を鍋に入れ中火でよく混ぜながら煮立たせる。煮立ったら火を止め、レモン汁とレモンの皮を加え、粗熱が取れるまで冷ます。
(6)豆腐クリームの材料をすべてミキサーにかけてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。
(7)(5)を焼きあがったタルトに流し、冷蔵庫で3時間以上冷やす。

仕上げ
(8)タルト型から外し、表面に豆腐クリームを適量塗り、フレッシュタイムの葉をたっぷり散らしたら完成。

実は、寒天は常温でも固まるのでゼラチンや卵のタルトで失敗した思い出のある方も、安心です。グルテンフリーでもおいしいものはたくさん(きっと無限に)作れます。また近いうちにご紹介します。

Vegan(ヴィーガン)とは、完全菜食。動物性ものを一切使わないライフスタイルや、そのような食事のことをさす言葉。

本連載『TOKYO VEGAN』では、おうちでつくれるVeganレシピのほか、おいしい野菜や調味料、世界のVegan事情についてなどをゆるゆると綴っていきます。

次回は、ヴィーガンなのにまったりした口どけ。おうちで作れる「Veganアイスクリーム」の簡単レシピをご紹介します。
お楽しみに!

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撮影・柳詰有香 Yuka Yanazume

Profile:大皿彩子 Saiko Ohsara

Alaska zwei 店主 / 株式会社さいころ食堂 代表
"おいしい企画"専門のフードプランナー。VeganカフェAlaska zweiの運営のほか、食に関わるブランドプロデュース、レシピ開発、空間コーディネート、イベントのトータルコーディネート等を行う。saikolo.jp

RSS情報:https://www.mylohas.net/2017/10/065478tokyo_vegan.html