今はまさにその貴重な心地よい季節で、先週末はブルックリンのプロスペクト・パークで今年最後のピクニックやBBQをする人達を沢山見かけました。
先週の金、土曜日は夫の公演があって連日夜更けまで慌ただしくしていたので、日曜日は思い切り寝坊して家でゆっくりしたいなぁと話していたのですが、朝になってみると窓際の日差しがふんわり暖かく、でも窓を開けると風はひんやりと爽やかだったので、ブランチをしに近所のダイナーに出掛けることに。
暖かいミルクティーとリコッタチーズのパンケーキを食べてから、そのまま街を通り過ぎてプロスペクト・パークを延々を散歩し、紅葉した葉っぱを拾ったり、池に浮かび流れる板の上で甲羅干しをする亀を娘とジーッと観察したり、お茶をしたり......。
そして日が暮れる頃、公園の門から少し離れたお蕎麦やさんまで歩いて簡単な夕飯を済ませ、帰りは月を見ながらプラプラとまた30分ほど散歩をして帰宅しました。
こんな風に2食とも外で食べるなんて珍しいし、仕事も家事も傍に置いて一日ノンビリするなんて久し振りなので、何だか心身共にリラックス出来てよい一日でした。
街中もハロウィンのカボチャが並び出し、街路樹も少しずつ葉っぱを落として、ドングリがコロコロと坂道を転がっていきます。そして月夜に浮かぶ、妙にリアルなお化け屋敷もチラホラと見かけるように......。
今月末のハロウィンまでにはきっとすっかり冷え込んで、きっとあっという間に感謝祭とクリスマスに向けて冬支度が始まることでしょう。
慌ただしくしていると時間がとても早く流れていってしまうけれど、忙しくとも一日一日を大切に、季節の変化を感じて過ごしていきたいなと最近よく思います。ニューヨークの短い秋は、そんな風に人をふと立ち止まらせてくれる、特別な季節なのかもしれません。