インドのフレグランスといえば、やっぱりお香が思い浮かびます。インドでは、生活のさまざまなシーンでお香を焚きます。宗教儀礼で使ったり生活を楽しむ以外に、先進国ほど環境衛生が整っていないため、生活臭の匂い消しという役目もあります。
欧米スタイルのヨガスタジオではあまり使われることがありませんが、インドではヨガのパートナー的存在なのがお香なんです。集中を促す瞑想アイテムとして、ヨガ道場でよく使われています。
しかし気をつけたいのがお香のクオリティで、ケミカル成分が含まれた質の悪いお香を焚くと、集中が妨げられるばかりでなく健康被害に繋がる恐れも......。
ヘルスコンシャス層が増加する現代のインドでは、多くのアーユルヴェーダ・ブランドや、フェアトレード商品で、安全な材料で作られたナチュラル・インセンスが発売されています。
いくつかあるナチュラル・インセンスのなかでも、近年、ヨガ実践者の間で話題なのが、ヨガの聖地リシケシュで作られている「TATTVA ayurveda incense」というお香です。インドの伝統医療アーユルヴェーダの理論に基づいて香りがブレンドされており、香りを嗅ぐことでドーシャ(体質)バランスが整いやすくなるというもの。
たとえば冷性の性質を持つヴァータ体質(風)には、甘くて温かみのあるアロマが、ピッタ体質(火)には熱性を和らげるサンダルウッドが、太りやすいカパ体質(水)にはライトな刺激を与えるスパイスが、それぞれ配合されています。
たしかに「体がむくんでだるい」と感じる日に、カパタイプを焚いてヨガをすると、スパイシーな刺激で身も心も引き締まり、集中力も増す感じがします。ヨガにもアーユルヴェーダにも興味があるという方には、もってこいのアイテムかもしれませんね。
[TATTVA ayurveda incense](£3.60)
photo by Thinkstock/Getty Images