実は、私たちが「私ってこういう人!」という自己イメージは、常に変動します。失敗すれば「私は失敗した駄目な人間」になりますし、人から褒められたときは「褒められて嬉しい!素晴らしい私!」と思えるようになります。このように、私たちの自己価値は一定のものではなく、外的な要因で左右されるものなのです。
そして、こうした自己価値=自分のイメージを常に素晴らしいものに保つには、「心の習慣」を持ってあげるといいんですね。今回は、自己価値を高める3つのマインドセットについてお伝えしていきたいと思います。
「私」にありがとう。他人よりも先に、自分に感謝する!真面目で優しい方ほど、実は、すでに他人には充分に感謝をしているもの。でもここで、じゃあ自分には?と考えたときに、「他人に感謝するばかりで自分への感謝を忘れていた......」ということもあるのです。だからこそ、意識的に自分に感謝を伝えることが大切なんですね。
「今日も一日、一生懸命生きてくれてありがとう」
「あのとき、上司に怒られてへこみそうだったのに、それでも一生懸命仕事を頑張ってくれてありがとうね」
ちょっとしたことであっても、見逃さない。他人が気づかない努力だって、あなた自身はきちんと知っているはず。だからこそ、しっかりと「ひとつひとつの自分の行動に感謝」を伝えることで、「ああ、私はよくやっている人なんだ!」と、どんどん自己価値を上げることができます。
できなくてもいいよ、を基準にする生きていると、どうしても毎日、「しなくちゃいけないこと」がたくさんあって......でも、忙殺されてもっともっとやらなきゃ!もっと向上しなきゃ!とばかり思っていると、心が疲れてしまいますよね。そんなときは、完璧主義の理想から基準を一段階、下げてみてください。
「そこまでできなくてもいいけれど、でも、こんなにもできたね」
「普通基準だったらこの程度なのに、それ以上頑張って仕上げたなんてすごい!」
高いところから自分を見ることは、それだけで無意識の自己攻撃になってしまうもの。すると、攻撃されることで、心も脳も体も緊張状態になり、「自分らしさ」も「いつも以上の力」も発揮できなくなってしまいます。自分とのつきあい方を丁寧に見直すことも、よりパフォーマンスを上げてクオリティの高い人生を生きる方法なのです。
分からないこと、グレーゾーンはそのままにして誠実な人ほど、一つの物事を突きつめがちですね。そして、他人の意見も一生懸命聞いて、100%採用しようとしてしまったり......、どうかな?と思うことがあっても、無理矢理飲み込んで自分の意見を曲げてしまったり。
でも、本当はそんなことは必要ありません。一番大切なことは、あなたの感受性と、あなたの正解です。あなたがあなたの価値観、人生をとおして「いいな」「これは採用できる!」と思ったことを、あなたらしく無理なく参考にする程度でいいのです。そして、「今はどうかな」と思うことは、表面的には合わせても、「鵜呑み」にする必要はないのですね。
大事なことは、「私」がいつでも軸になっていること。私の人生に照らし合わせ、私の個性に照らし合わせ、そして、私が採用し、私としてそしゃくする。こんなふうに、「他人の意見に飲まれない!」というしなやかさが、この世界を生きやすく、そして素晴らしい意見でどんどん自分をブラッシュアップさせていきます。
本当にちょっとした習慣で、いつでも「自分らしく」生きるようになれるもの!あなたはこの世界にたった一人の存在です。「誰か」に圧倒されず、もっともっとあなたとして輝きを増してくださいね!