トロント大学の睡眠効果を研究しているチームのレポートによると、食後に動かずゆったりと休憩しているのは逆に疲労を引き起こし生産性を低下させることにつながるそう。時間があれば外を軽く歩いたり、階段を上ったりして少しでも動くようにしましょう。血流が良くなり酸素もより多く脳に取り込まれ、効果的に眠気が解消されるでしょう。
2. こまめに水を飲んで"めぐり"を良くするのどが渇く前に少しずつ水を飲むようにする習慣をつけることも眠気解消には効果的。朝起きてすぐコップ1杯の水か白湯を飲むのもいいです。こまめな水分補給で血液や酸素のめぐりが良くなり、疲れにくい脳と体づくりにつながっていきます。また、どうしても眠い時にはキンキンに冷えたお水が即効性のある眠気覚ましに。ただし、冷水を飲むと身体が冷えるので、コップ1杯程度にとどめておきましょう。
3. 空き時間に猫の動画をみるこちらは少し意外な方法ですが、空き時間に猫などの動物の動画を眺めることで集中力が高まり活動的になるという研究結果が報告されています。インディアナ大学のジェシカ・マイリック助教授の研究によると、7000人の調査対象者に定期的に猫の動画をインターネット上で見てもらう生活をしてもらったところ、以前と比べて人々がよりポジティブで活動的になり、ダルさを感じにくくなったという結果が出たそう。これは猫が特別に好きではない人にも効果があったようです。また、ミズーリ大学獣医学部の研究では、動物と接することでストレス・ホルモンを撃退するオキシトシンというホルモンが活発化し、精神的に落ち着き、集中しやすくなるという結果が報告されています。
4. 眠気覚ましのカフェインは午後2時以降摂取しない眠気を覚ますためにコーヒーやエナジードリンクなどでカフェインを摂取する人は多いと思います。カフェインの吸収と排出の速度は人によって異なりますが、だいたい5~7時間後も摂取したカフェインの半分はまだ体内から抜けずに残っているそう。そのため、昼間に飲んだカフェインの影響で夜なかなか寝つけずに睡眠不足になっている現代人は意外と多いのだとか。睡眠サイクルを整えるためには、午後2時以降はカフェイン飲料はとらない方がいいようです。
5. ランチにファストフードや丼ものを食べない白米やパンなどの炭水化物や甘いものは、食べた後すばやく吸収され血糖値が急激に上昇します。血糖値の動きが激しく安定していないと、イライラや不安を感じたり、急な眠気が引き起こされがち。一方で、血糖値が安定していると、精神状態も安定し集中力も高まります。血糖値の上昇をゆるやかにするために、野菜やキノコ、海藻などを食事の最初に食べることを心がけましょう。逆にファストフードや丼ものなど、カロリーが高く短時間で一気に食べられるメニューは控えたほうがいいようです。お腹が減っているときに甘いものを間食することも、血糖値の乱高下を引き起こし、ダルさや眠気の原因になるので注意が必要です。
昼間の眠気対策の基本は、充分な睡眠と適度な運動。それでもまだ眠くなってしまう人は、これら5つの習慣を意識してみてください。
[Reader's Digest][Indiana University][ 大塚製薬]
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