今回は代表的な4つの寝姿勢と、それぞれの寝姿勢が自分のからだにどういう影響があるのかをご紹介していきたいと思います。
1.仰向けもっとも理想的な寝姿勢が、目線や体の前面がまっすぐ天井の方を向く「仰向け」の姿勢。ヨガのリラックスポーズ、シャバアーサナと同じです。仰向け寝は胃酸の逆流を防ぎ、消化を助けてスムーズな血流をうながし、寝ている間に前日のむくみや疲れを効率的にリセットしてくれます。
ただし、寝ている時に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群の人に仰向け寝はNGなので要注意。 「横向きに寝るといびきをかかないのに、仰向けになるといびきをかく」という人は、仰向けの状態で気道が十分に確保できていない可能性もあります。その場合は無理をせず横向きに寝たほうがよいでしょう。
2.横向き(体はまっすぐ)仰向け寝がどうしても苦手な人は、横向きで寝るようにしましょう。ポイントは頭から足の先まで、なるべくまっすぐの状態を保つこと。腰や足を折り曲げてしまうと、どうしてもその部分の血流がスムーズにいかない場合があります。
骨格のゆがみや顔のしわを引き起こしやすい寝姿勢ですので、定期的に体の向きを左右で変えてあげるといいですね。
3.横向き(体を丸める)横向きになって足を曲げ、体を軽く丸める寝姿勢。全体のおよそ40%の人がこのポーズで寝ていると言われています。
妊娠中の女性や寝ている時にいびきをかきやすい人にはこの寝姿勢が合っていますが、そうでない場合はこの寝姿勢をやめて、背中や腰、足はなるべくまっすぐにして寝たほうが良さそうです。寝ている間に体のゆがみを引き起こしたり、十分に疲れがとれずに首や肩の痛み、不眠を引き起こしたりします。
4.うつぶせ首や肩、背中の痛みをもっとも引き起こしやすいのがこのうつぶせ寝。血流も滞りがちになり、また余計な圧力が体のいたるところにかかります。とくにうつぶせのまま顔だけ横に向けて寝るのは避けたいところです。
普段の寝姿勢を変えるのは、最初は違和感を感じてなかなか難しいと思います。その場合は寝具を工夫してみるのもいいでしょう。たとえば仰向けで寝るのに違和感を感じる人は、頭から足先までリラックスした状態を取ることができるよう自然な首のカーブを保つことができる自分にフィットした枕を使ってみてもいいですね。
正しい寝姿勢のポイントは、なるべく頭から足の先までまっすぐな状態を保つこと。寝ている間に1日の疲れをしっかりリセットし、頭もからだもスッキリした状態で次の日を迎えましょう。