いつも明るく前向きな印象の松岡修造さんですが、実はネガティブ気質な面もあるそう。いまのポジティブな修造さんはあらゆる方法を自分なりに模索して言葉やイメージの力を利用してつくりあげたそうです。
今回は、松岡修造さんと脳科学者の茂木健一郎さんの対談書『たった一度きりの人生をマックスに! ポジティブ会議』(茂木健一郎、松岡修造 著・アスコム)の中から、松岡さんが試行錯誤して編みだしたポジティブ・マインドを自分でつくりだすヒントをご紹介します。
1.自分のことを名前で呼んで自分に質問してみる元々プロテニスプレーヤーの松岡修造さん。 試合での集中力を極限まで高めるメンタルトレーニングを日々研究し取り組んできたそうです。そして、いまこの瞬間に全力でフォーカスし余計なものを削ぎ落とす感覚を、「いま、ここ、修造」というフレーズで表現しています。
このフレーズは「いま、ここ、自分」という相田みつをさんの名言を自分なりにアレンジしたとのこと。対談相手の茂木健一郎さんによると、自分の名前を入れることで、さらに「いまこの瞬間を生きる」マインドフルネスな要素が増すのだとか。「私」という第一人称でなく、自分の名前に置き換えることで「自分が何を感じて考えているのか」を客観的に把握することができます。
自分の思考や行動を客観的にとらえて認識することを、脳科学では「メタ認知」と呼ぶそうです。これはいわゆるマインドフルネス瞑想と同じ作用があります。
なんだか心がもやもやして整理ができないとき。やるべきことがあるのに心配事があって集中できないとき。そんなときは、「◯◯(自分の名前)は、いま、何を感じていますか? 」「◯◯は、なぜそう感じるのですか? 」と、自分で自分に質問し、対話してみる。
心配なこと、不安なことがあって悩んでいるとしたら、その感情自体を「◯◯はいま、このことが原因で心配になっている」と言語化してみましょう。そうすることで 、不安や心配といったマイナスの気持ちと自分自身が同化せずに済みます。ネガティブな感情をちょっと脇に置いておくことができるようになるのです。
2.ストレスを感じたら富士山とおばあちゃん松岡修造さんは現役時代、試合中にうまくいかずストレスがかかったときは、ご自身のおばあちゃんを思い浮かべていたそう。そうすることで落ち着きを取り戻し気持ちをプラスの方向に向けていたのだそうです。
また、すごく緊張して人前で話せなくなった時に登場するのは「富士山のイメージ」。足を肩幅に開き両腕をだらりと降ろして、ゆらゆらと振り子のように揺れながら堂々とした富士山の姿を思い浮かべて冷静さを取り戻していくとのこと。試合中でもパッと富士山を思い浮かべると集中できるようになるのだとか。
富士山とおばあちゃん。茂木健一郎さんによると、これらのイメージは脳科学の専門用語で「内部モデル」と呼ばれているようです。内部モデルは、思い浮かべた瞬間に感情と結びつけてストレスを解消してくれる「イメージの薬」。松岡修造さんの場合は 「おばあちゃん」と「富士山」ですが、自分なりの内部モデルも設定しておけるといいですね。
ネガティブな感情を否定せず、まず観察した上で前向きに乗り越える。松岡修造さんのように言葉やイメージの力をうまく利用して自分で感情のスイッチを切り替えられるようになりたいところです。
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こいつの場合財閥の御曹司として生まれたようなもんだからな。
家が裕福ならそりゃポジティブになれるさw