「仕事がつまらない」「苦手な人に会う予定がある」など、その理由がハッキリしているときもあれば、「漠然とした焦りや不安みたいなものを感じる」なんて、自分でも理由がよくわからないけどモヤモヤしているときもありますよね。
モヤモヤの根本は「ここではないどこか」を求める心モヤモヤの理由は状況によって異なると思いますが、その根本的な原因はどれもすべて同じ。自分が「ここではないどこか」を探し求めてからです。
自分の意識を「今、この瞬間」に集中させることで、モヤモヤは自然とワクワクに切りかえることができます。
今回は書道家の武田双雲さんの著書『ワクワク人生教室:好きなことだけをして幸せになる50のヒント』(河出書房新社)のなかから、モヤモヤをワクワクに切りかえる具体的な行動のヒントを3つご紹介したいと思います。
1. ものごとを当たり前としてみないだれもが初めて見るものや触れるものにはワクワクさせられます。一方で自分が毎日、目にしているものに特別な感情を抱くことはあまりないでしょう。
毎日のように顔を合わせる家族や同僚、いつも見ている風景。そういった自分にとって当たり前になっている人や風景に対して、意識を切りかえてまるで初めて出会ったかのように接してみてください。
「こんなにいい声をしていたんだ」「この建物の形、すごくアーティスティック!」など、発見がつぎつぎと湧いてきて、また新しい魅力に気がつくことができるようになるでしょう。
2. 選ぶ基準は「好きなもの」日常生活において私たちはあらゆる選択と決定をくりかえしています。自分が着る服を選ぶとき、食べるものを選ぶとき、何を基準にして選んでいますか?
「もちろん、自分が好きなものを選んでいる」、と胸を張って言いきれる人もいるかと思いますが、一方で「コスパがいいもの」「年相応のもの」など、 自分の感情は後回しにして選んでいる人も多いかと思います。
「自分が好きなもの、ワクワクするもの」を選ぶようにする。その習慣だけで、日常生活が楽しくなるだけでなく自分の感情に気がつきやすくなります。
そして自分の心が本当に求めているものがだんだん自分でわかってくるようになるはずですよ。
3. 嫌いなものにネーミングする「苦手だけど、どうしてもやらなくてはならないタスク」というものが誰しもひとつはあるかと思います。
「ワクワク人生教室」のなかでは、そういった嫌だと思っているタスクに「ワクワク◯◯」「◯◯だいすき」と紙に書いて名前をつけてみることをすすめています。
たとえば、アイロンがけが苦手だとしたら「ワクワク・アイロン」「アイロンだいすき」と紙に書いてみる。それだけで、ある主婦の方がアイロンがけが好きになり新しいアイロンまで購入してしまったというエピソードも紹介されています。
「ワクワク◯◯」と嫌いなものに楽しそうなネーミングをつけることで、苦手なタスクが「やらなくてはいけないこと」ではなく、まるでゲームの「クリアしなければいけないミッション」に変わるからかもしれませんね。
「ここではないどこか」を探しもとめて環境を変えてみたとしても、自分の意識が変わらなければ、けっきょくまた同じモヤモヤした感情があらわれます。
「今、この瞬間」を最大限に味わいつくす。その気持ちが、常に新しい発見を生みだし無限大のワクワクを引き寄せてくれるはずですよ。
[ワクワク人生教室:好きなことだけをして幸せになる50のヒント]
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