とはいえ、忙しい毎日のなか肌荒れに悩むことも多いはず。「ニキビが治らない」「肌荒れをなんとかしたい」など......。原因もさまざまありますが、ふだん口にしている脂の質に注目してみるのもよさそうです。
細胞膜をしなやかにする脂を意識的に摂る私たちの細胞ひとつひとつを包む膜。実はこの膜、脂でできています。肌細胞もしかり。その供給源は食事です。食べたものに入っている脂で肌細胞の膜は作られています。
種類としては、オメガ3系に属する脂肪酸があります。細胞膜自体をしなやかにし、さまざまな物質をスムーズに細胞の内外に運ぶようにしてくれます。さらに炎症を抑えるはたらきも。
逆に炎症をうながしてしまうのが、オメガ6系に属する脂肪酸です。炎症が血管で起これば動脈硬化に、肌で起これば肌荒れなどにつながっていきます。
オメガ3系脂肪酸を多く含むのはサーモンやイワシ、サバなどの魚、エゴマオイル、アマニオイルなどがあります。そしてオメガ6系脂肪酸が多いのは、大豆油、コーン油、紅花油といった植物油。
どちらも身体にとって大切なものですが、気になるのがバランス。現代の食生活では、植物油は日ごろから口にする機会が多いにもかかわらず、魚を食べる機会は少なめです。とくに外食が多かったり、揚げ物、スナック菓子などをよく食べる人はオメガ6が多めになってしまい、肌荒れが起こりやすくなると考えることができます。
青背の魚やエゴマ&アマニオイルで肌改革肌細胞の膜の脂をオメガ3系に入れ替えたいなら、魚を食べること。サバ缶などを使うのもいいですね。肌の材料であるタンパク質もとれて一石二鳥です。
アマニオイルやエゴマオイルを取り入れるのも。私も毎日、スプーン1杯のエゴマオイルを料理にかけて食べています。サラダのドレッシングや南蛮漬けなど、酸味のあるものと相性がいいようです。
オメガ3系脂肪酸は劣化しやすいので、古いものをとっていると身体の酸化につながり逆効果です。遮光ビンに入った小サイズのものを買い求め、つねにフレッシュなものを。加熱にも弱いので、生でとるのも忘れずに。2週間ほど続けると、細胞膜がしなやかに変わっていきます。ちなみに脳細胞はとくに脂が多いため、膜の脂が置き換わってくると、頭のキレがよくなるのにも気づくはず。
ちなみに娘も「(オイルの)色がキレイだから」と一緒にとっていたら、ガサガサだった肌がツルンとしてきたのには驚きました。子どもながらにもうれしかったようで、楽しく続けています。イベントも多いシーズン、意識するのもいいかもしれません。
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