ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学で学んだSara Gottfried(サラ・ゴットフリード)医師が、科学に基づいてエイジングを研究し、確立したのが、若々しく健康な体を保つメソッド『Younger(ヤンガー)』です。同医師はグウィネス・パルトロウらハリウッドセレブからも支持されており、ニューヨークタイムズのベストセラー作家でもあります。
同医師によると、加齢による症状の90%は生活習慣によるもので、遺伝による影響はわずか10%なのだそうです。『Younger』によると、加齢を加速させる要因は以下の5つ。
1. 筋肉
加齢により代謝が落ちることにより、脂肪が増えて、筋肉が減ります。加齢は筋肉から始まるのです。最初は気がつかないかもしれませんが、10年ごとに約2.25キロ筋肉は減っていきます。
2. 脳
加齢とともに、神経細胞はスピードと柔軟性を失います。アルコールに酔いやすくなり、睡眠時間も減ります。神経細胞の連結も衰え、言葉が出てきにくくなります。
3. ホルモン
ホルモンは加齢と共に悪い方へと変化していきます。テストステロンと呼ばれるホルモンの生成が減り、腰回りに脂肪がつきやすくなります。女性はエストロゲンが減り、抜け毛や心臓病などの原因となります。甲状腺の働きも鈍り、代謝が落ちて、体重が増えやすくなります。
4. 腸
約70%の免疫システムは腸内にあります。このため、免疫が刺激されすぎると、炎症が起こり、自己免疫性疾患が起こることもあります。
5. 毒素
環境汚染、タバコの煙、重金属、紫外線、添加物などの毒素は体内の脂肪に蓄積され、加齢の原因となります。
(『Younger』 P7からP10より抜粋翻訳引用)
筋肉の維持は、ニューヨーカーが最も神経を使うことでもあります。定期的にウェイトトレーニングをして、たんぱく質の摂取も欠かしません。体重を落とすことばかり気にして、食事制限だけでダイエットをすると筋肉が落ちてしまいます。また腸の健康は、近年アメリカで最も関心を持たれているトピックです。美容も健康も、精神も、すべて腸の状態が影響していると言われ、プロバイオティックス・乳酸菌が配合された食品が大ブームとなっています。
では、これら5つの要因に負けず、体内から10歳若返る生活習慣とはどういうものなのでしょうか?
Younger流・10歳若返るための習慣・ストレスを解消する
日頃からリラックスし、一息つく時間を持つ必要があります。瞑想、ヨガ、マインドフルネス、祈りなど、ストレスに対する対抗を高めるものであればなんでも構いません。
・サウナ
ドライサウナ、赤外線サウナ、お風呂、スティームルームなどはどれも効果があります。(ドライサウナが最も老化防止に効果があるという調査結果がありますが、赤外線サウナも良いです。)
・運動
適切な運動は、減量のみならず、寿命を伸ばすためにも多大な効果があります。 私からのアドバイスは、カロリーを消費するための激しすぎる運動はやめて、賢く運動するということです。ヨガやバークラスはとても良いです。ハイインテンシティトレーニング(1から3分間の全力での運動とリカバリーを数回繰り返す運動)も習慣にしましょう。 適度な30分の運動を週に6日することをおすすめします。もしも1、2時間の運動を週に5、6回できればより大きな効果が得られます。
・デトックス効果のある食事
ケールやブロッコリーなどアブラナ科の野菜、スプラウト、フルーツ、クルミやブラジリアンナッツなどを食べましょう。
・ お茶を飲む
朝はレモンを加えて白湯かハーブティを飲みましょう。多くの人はカフェインを代謝しきれず200mg以上のカフェインを摂取すると副作用がでます。ハーブティか、カフェインに敏感でなければ、フィトケミカルが豊富な緑茶を飲みましょう。
・アルコールを制限する
アルコールの摂取は1週間にグラス2杯までにしましょう。アルコールはエストロゲンやコルチゾールの値を高め、睡眠の妨げとなり、代謝も落ちます。
(Goopより抜粋翻訳引用)
個人的には、ストレスとカフェインを減らして、定期的にサウナに入れるようになりたいですが、そもそも、これが全部できたら苦労しない! と思うのは私だけではないはず。それでも、これらの項目を頭に入れておいて、気をつけるだけでも、長い目でみれば、大きな効果が得られるはずです。少しでもできることをして、気分良く歳を重ねていけたらいいですね。
image via Shutterstock
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