「化粧品会社として、肌にとって何より大事なのは保湿だと考えています」
と話すのは、コーセーの開発研究室で薬剤効能研究グループに所属する猪又 顕さん。というのも10〜60代の女性が挙げる肌悩みは、毛穴やシミ、小じわなど年齢特有のものが目立つ一方で、すべての年代に共通している肌悩みが"乾燥"である調査結果が出ているからなんだそう。
肌の保湿のメカニズムは、"天然のクリーム"ともいわれる皮脂膜、角質細胞内のうるおいを保つアミノ酸や尿素などで構成される天然因子NMF、そして水分の蒸散を抑えてうるおいを満たすセラミドが約半分を占める細胞間脂質と大きく分けてこの3つで構成されます。
「肌はもともと自らうるおう力をもっていて、これらの因子がバランスよく存在することが重要です。ただ肌の水分量は加齢とともに減っていくという事実があり、その乾燥の進行を食い止める保湿ケアこそが美肌キープの鍵といえます」
シンプルに保湿ケアを追求し続けてきたコーセーが探し当てたのが、「ライスパワー®No11」。うるおいを生み出す、日本でたったひとつ肌の水分保持能の改善が認められた有効成分です。
肌の水分保持能の改善が認められた「ライスパワー®No.11」とは?「ライスパワー®No11」は、お米の限りない可能性について着目した酒造メーカーが開発・研究した保湿有効成分です」
と、猪又さん。加齢とともに細胞間脂質のセラミドは減少し、肌にうるおいを蓄える力も衰えますが、この「ライスパワー®No11」は、そのセラミドの産生を促進。肌に水分を抱え込み、うるおいを逃がさない役割を担っているとのことです。
「今まではうるおい成分を与えて乾燥を防ぐという"雨の保湿"という発想でしたが、「ライスパワー®No11」は肌の水分保持能を改善することで、水分が湧いてくるような"いずみの保湿"を叶えてくれるというわけです」
化粧品に安定的に配合できるようになった「ライスパワー®No11」を、より効果的に肌に届けるために、コーセーは数年にわたり研究を続行。ついに、サポート力のある保湿成分「アクティライズ酵母エキス」と、肌の奥まで成分を行きわたらせる技術「インナーブースト処方」を開発して、「ライスパワー®No11」の力を最大限生かした美容液を完成させたのです。
「手にとった人が、心地よい感触だから使い続けたいと思えるようなこだわりの処方組が完成して新作美容液が誕生しました。与えるだけの保湿ケアを超えたワンランク上の肌が手に入る。そんな美容液のパイオニアとしても、新たなステージにたどり着いたと思います」
コーセー研究所 開発研究所 薬剤効能研究グループ
猪又 顕
1999年入社。皮膚科学を研究しながら、最新研究の知見から有効成分の開発に従事。専門は表皮老化で、表皮幹細胞研究に関するスペシャリストでもある。
(イラスト・小鳥遊しほ)
(イラスト・たなかみさき)
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