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今さら人に聞けない、正しいシャンプーの方法【前編】

2017/06/20 07:00 投稿

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多くの女性が悩む髪のダメージやパサつき。それを防ぐ鍵は、シャンプーやトリートメントといった、自宅での正しいホームケアにあります。「髪をどう洗うのか、どんな頻度で、何を使って洗えばいいの?」というヘアケアの基本の"き"を、自身もみごとな美髪をキープしている「銀座ケイスキンクリニック」院長の慶田朋子先生に教えてもらいました。 Q1.シャンプーは毎日しなくちゃダメ?

A1.基本的には毎日がおすすめです
頭皮は脂漏部位と呼ばれ、皮脂がたくさん出る部分だそう。「頭皮の皮脂を放置しておくとニオイの原因になるので、基本的には毎日洗うほうがいいですね。特に、若い世代は皮脂分泌が活発。脂や汗がニオイにつながるので、その対策としても毎日洗うほうがいいでしょう」と慶田先生。20代なら自前の抗酸化力が高いので汗臭くなるだけだけれど、30代半ばからは皮脂が酸化し、菌が繁殖してアブラ臭くなる危険が。「ミドル脂臭」なんて言い方もされるほどなので、毎日シャンプーするのがおすすめなのだとか。

さらに、慶田先生によれば、夏の暑い時季などには1日2回シャンプーして大丈夫とのこと。「その方の皮脂分泌量によって変わってきますが、ニオイが気になるようなら朝晩洗っても大丈夫です。たとえば朝はシャンプー剤を少なめにする、あるいはぬるま湯で流すだけにするなどでもOK。汗やほこりはかなり落ちます。そのかわり、夜はシャンプーを使って丁寧に洗うなどメリハリをつけましょう」

Q2.シャンプーでありがちな勘違いは?

A2.「髪だけ」「頭皮だけ」を洗うものではありません!
「一時期のように"髪を洗って、頭皮洗わず"という人はだいぶ減ったように思います。けれどシャンプーは頭皮の皮脂や汗だけでなく、髪についたスタイリング剤なども洗い流す役割を担っています。頭皮だけ、髪だけを洗うのではなく、両方をバランスよく洗ってください」(慶田先生)。

Q3.シャンプー剤は直接つける?泡立ててからつける?

A3.手のひらで軽く泡立ててからつけて、さらにお湯を足して
シャンプー剤を直接頭皮につけるという人もいるけれど「直接だと泡立ちにくいので、まずはお湯でしっかり髪と頭皮をすすぐこと。汗やほこりはぬるま湯でかなり落ちるので、髪をかきわけつつ丁寧に。その後で、手にとって少しゆるめたシャンプー剤を軽く泡立て、髪の根元につけます。さらにお湯を足して泡立てつつ、全体を丁寧に洗いましょう」と慶田先生。耳の横や後ろはニオイの原因になりやすいので、特に念入りに洗うのがおすすめだとか。

Q4.シャンプーって下を向いてする?上を向いてする?

A4.どちらも!
「結論からいえば、どちらの向きでも洗うべきですね。後頭部は洗い残し、すすぎ残しが多いので頭を前に倒してのシャンプーがおすすめです。とはいえ、髪のはえぎわや耳の横もすすぎ残しの要注意ゾーンです。下向き、上向きどちらも行うことで全体がキレイに洗えますよ」

Q5.シャンプーはノンシリコンのほうがいいんですか?

A5.神経質になる必要はありません。
もはや「ノンシリコンでなければシャンプーにあらず」というほどメジャーになった、ノンシリコンシャンプー。けれど慶田先生は「シリコンは肌や毛髪の内部に浸透しないので、気にする必要はありません」ときっぱり。「毛先など、絡みやすい部分に使うと切れ毛が防げるなど、髪のためになってくれる成分です。ノンシリコンかどうかを気にするより、毎日のシャンプーの仕方、乾かし方、髪の扱い方を注意するほうが美髪につながります」。

Q6.保湿剤入りのシャンプーって意味ある?

A6.髪内部の保湿成分の流出を防ぎます
流してしまうのにもったいない......そう考えてしまいがちだけれど、プロの目から見ると保湿剤入りのシャンプーには意味があるそう。「私も洗い流すものに保湿剤は不要と考えていたんですが、同じ洗浄剤を使ったシャンプーの場合、保湿剤が入っているもののほうが髪内部の潤い成分の流出が少ないというデータが。それに、保湿剤入りのほうが優しく作用しますから、乾燥した頭皮にも穏やか」(慶田先生)。ズバリ保湿として働くというわけではないけれど、頭皮や髪への負担を軽減するものと考えてみては。

銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。「切らないハッピーリバースエイジング®」をモットーに、患者目線で美しく健康な肌を育てるための診療に携わる。自身もアトピー体質ながら、正しいスキンケアと知識で克服し美肌になった経験が。論文執筆やメーカーとの共同研究も多く手がけ、美容成分や最新の化粧品にも精通している。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)

(取材・文⁄高見沢里子)

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